◆復原された東京駅
大正3年12月20日に開業した東京駅は、設計に8年を要し、基礎に1万5千本の松杭を打ち込んだ上にコンクリートを打ち、骨組みには3500トンの鉄骨を使い、躯体と外壁を構造レンガ833万個、化粧レンガ93万個で、6年9ヶ月掛けて造られた。戦災で焼失し2階建てになっていたが2012年10月開業当時の姿にに復元された。
戦災で焼失したドーム天井は創建当事の意匠に復元
彩色されたオリジナルのアーチ状レリーフ
ドーム内の8箇所に配置された干支
丑 寅 辰 巳
未 申 戌 亥
稲穂をつかんだ 鷲 秀吉の兜のキーストーン 鳳凰に動輪と矢束
復原前のパンテオン風のドームがデザイン化された床と、ドーム支柱にローマ数字で刻まれた復原の年
皇室専用 御車寄せ
①東京駅と刻まれた元はお堀の石 記念写真の撮影スポット
②微妙に違う3階部分のレンガの色
③元の位置に戻された柱頭飾りと擬石の柱
④覆輪目地(断面が半円の目地)
① ② ③ ④
◆0キロポスト
運賃計算・路線の始まる地点を示す「起点」7本設置されている。
◆創業当事のホームの支柱
5・6番線ホームに古代ギリシャ風の柱12本が現存、4本の支柱は緑色に塗装されている。
制作年代が表示されている
柱の真上に残されている幾何学模様の架線柱
とらねこ模様のキャラメル味「東京ばな奈がぉー」
駅弁屋祭で一番人気の「牛たん弁当」 黄色い紐を引くとほっかほっかのお弁当に早変り
B1グランスタで見つけた まい泉「東京駅丸の内駅舎三階建弁当」 一日限定50個
◆銀の鈴
昭和43年、神社の鈴にあやかって製作された「銀の鈴」は現在4代目 イルカと波が描かれている
銀の鈴周辺の床に描かれているのは明治時代の地図
◆輝く
東日本大震災で被災した石巻市雄勝地区の子供たちによって製作された、天然スレートを使った石絵「輝く」
20cm角のスレート108枚は1枚1枚色づけされ、地下丸の内南口に星空に暁の富士山となって展示されている
◆東京中央郵便局とKITTE
旧東京中央郵便局 の保存された外観とJPタワー ハガキの木として知られるタラヨウ
創建当事のガラスや大理石を張った八角形の柱も保存され、外壁には旧東京中央郵便局時代のタイルも使われている。
JPタワーの商業施設KITTEは三角形の吹き抜けを囲んでレストラン・ショップが98店舗入居している。1Fアトリウムから見上げると八角形の柱をモチーフにした金属が吊り下げられているのがわかる
フロアーごとに素材とデザインが異なる
1Fサクラ材 2F三州瓦 3F織物
4F金属塗装 5Fクリ材 6Fナラ材
旧東京中央郵便局局長室
インターメディアテク
東京大学が開学以来蓄積してきた学術標本などが展示されている
KITTEガーデン
東京駅丸の内駅舎や電車の発着風景を眺められる絶景ポイント
大正時代に建設された東京駅は戦争で大部分破壊されてしまったようですが、もうあのようなことは、二度と起こってはならないことだとあらためて認識しなおした次第です。東京駅は東京都民の誇りとして、幾久しく堂々と存在し続けて欲しいと思います。もうすぐ、終戦記念日が近づいてまいりました。あらためて戦争で破壊されたものの大きさと、平和への願いを強く感じました。
中央駅としての役割ばかりでなく、こんなに魅力のある駅なんだと よくわかりました。
これは もう一度 駅を観賞しに行かなくては…
そういう気持ちになる ブログですね。