乙女の怒り ~定刻の逆襲~

タイトルには『怒り』を使いましたが、怒りに関係ないことも。アホらしいことも書いていきたい。そんなアバウトなノリで。

今更だけど「少年A」

2014-10-04 19:59:24 | 日記
1997年、酒鬼薔薇事件(神戸連続児童殺傷事件)が起こった。

犯人である少年Aと私はほとんど同世代で、
自分と年の近い少年がそんな恐ろしいことを・・・と、ゾっとしたことを覚えている。
フォーカスに写真が載ったって話題になったな。
そのコピーを従姉に見せてもらったことをなんか鮮明に覚えてたりして・・・

ちなみに、酒鬼薔薇聖斗、西鉄バスジャック犯、秋葉原通り魔… 
こいつらは、揃って「1982年」生まれらしい。

などと共通点を挙げ、じゃあ、1982年生まれの人たちは
問題児なのかっていうと、まったくそんなことはなく、
たまたまヤバイのが揃って産み落とされた年だったというだけのことだけど。
(当たり前だが)

と、いきなり脱線気味なので、本題へ。

今年、起こった佐世保女子高生殺害事件を受けて、
それとこの酒鬼薔薇事件と酷似している・・・
みたいなことを言ってる人が多かったので、
改めて酒鬼薔薇事件を振り返り、
それに関する書籍を読んでみることにしたのだ。

読んだ書物は『「少年A」14歳の肖像』という、
少年Aの生い立ちから事件に至る過程と
その後のことが少し書かれたもの。
そして、『淳』という土師淳くんの父親が記したもので、
実は、「少年Aこの子を生んで」という
少年Aの母親の視点から書かれた本が気になっていたものの、
レビューがボロクソだったので、読むことを断念した(苦笑)。

「少年A」、「淳」、この二冊の本に共通しているのは、

「少年Aの母親が相当なクソ女!!」

ってことだった。
はい。もう、なんていうか、そこに尽きる。

あんな風になったのは、100パーセントこの母親の所為ではないにしろ、
7割、8割はこいつの責任だろうと、確かに思った。

無神経というか、無関心というか、能天気というか・・・
なんでやねん!? と突っ込まずにはいられないような、
非常識極まりない人物のようで。

被害者の父親によると、

行方不明になったとき、淳君宅の電話番をしながらたまごっちで遊んでいたとか、
さらに、自分の息子の自慢話ばかりしていて、まわりを不愉快にさせたとか。
しかし、殺人鬼の息子の自慢話とは、恐れ入る・・・

そしてなにより、唖然とさせられたのは葬儀のとき・・・
悲惨な状態だったため、発見されてからずっと
顔を見られないでいる淳くんの母親に
「難儀なことやなあ、子どもの顔くらい見たりいな」
とか抜かしたそうで。
(このとき、犯人は判明していないが、おまえの子どもが殺したんだよ! 
って突っ込んでやりたい)。

ここまでいくと、TPOをわきまえないとか、空気読めないとかいうレベルじゃない。
この母親もなにかしらの精神疾患抱えてんじゃないか? と思わされた。
人の心の痛みっていうのを理解してないんじゃないか?

事件を起こす前から、少年Aは相当な問題児だった。

本を読むまで私は、
「一見ふつうの少年風だが、引きこもりで暗い感じの子。
ただ、生き物を殺すことを趣味としていた」
くらいにしか思っていなかったのだが、実際は、暴力症だわ、万引きの常習犯だわ、
タバコを吸うは、虚言壁はあるわ、学校から保護者の呼び出しはしょっちゅうかかるような
か~~~なりもう、やばいの丸わかりの問題児だったらしい。
言ってしまえば、善悪ってものがまるで分ってない、ぶっ壊れた人間だったようで。

で、不登校の上、心療内科に通ってるくらい、精神的にアレなのも認められている。
ここは、佐世保の女子高生と同じですね。

そんな状況にも関わらず、母親は野放しというか、まったく深刻にとらえておらず、
問題行動を起こして呼び出しを受けたとしても
「うちの子は悪くない」と言い張ったとか・・・
「悪い」と認めて謝罪することができない人物のようで。

あ~~~~、もうなんか、ほんと・・・

この愚かな母親に対して、言いたいことを並べると口汚い罵詈雑言にしか
ならんので、割愛するけど・・・ほんとにクソだな、と。
気づいて対処すれば、そこまでひどいことになってなかったんじゃないか
と思わないではいられない。

だけど、どんなにクソ親に育てられたとしても、自分で気づくことのできる人間であれば、
あんな殺人鬼にならずに済んだとも思える。
それに、弟ふたりは一応普通の人間らしいし。(どの程度普通かはわからんが)
もっと、とんでもない親なんてのはいくらでもいるだろう。
特にここの家に関しては、別段、不幸な家庭ってわけでもないし。

結局、自分自身で軌道修正できなかった少年Aの責任でもあるわけで、
どんな人間と関わってきたかとか、環境とか、出会いの運とかもあるけど、
やっぱり、やったのはこいつでしかないんだよ。

だから、少年法ってのはおかしいよね?


っていうのが、私が言いたいことで、淳くんのお父さんも非常に悔しがっていた点だった。

それと・・・
少し話はズレるんだが、
遺伝子的? というか、先天的に犯罪者になりやすい種を備えた
人間だったって考え方はナンセンスだろうか?
もちろん、その素質を持っていたからって、発芽するわけじゃないと思う。
引き金となるようなことがあって(育てられ方とか環境とか)
そうなるかならないかが決まる、みたいなことはあるとして。

そういえば、犯罪者になりうる遺伝子を持ってる人間を間引きしていく(殺していく)
物語なかったっけ?
そんな本を昔読んだような気がするけど、詳細覚えてないのであんまり語れないが・・・

少年Aは、逮捕されたあと、「母親を殺せばよかった」と言っていた。
彼は母親を恨んでいたのだから(自分が愛されていないと感じていたため)。

不謹慎を承知で言うが、どうしても人を殺したかったんだったら、
せめて母親を殺せばよかったと思う。
そうすれば、淳くんの家族や、彩花ちゃんの家族が悲しみのどん底に
突き落とされることもなかった。

自分の家族の中だけで完結するなら、
その方が断然マシだろうというのが、私の感想だ。
そういう意味でもこういった犯罪に憤りを感じる。
佐世保の事件に関しても、父が憎くて人を殺してみたかったんだったら、
同級生の女の子ではなく、父親を殺せばよかったと。

自分のゆがんだ欲求のために、他人を巻き込むな!

また、少年Aは自分は異端で、要らない人間だと感じていたらしいが、
だったら、自殺すりゃあよかったのでは?
とか思ってしまうのも、極端な意見だろうか。
自殺は犯罪じゃないからね。

都市伝説的に「サカキバラは近くに居る」みたいなことを聞いたことあるけど、
こんなことしでかした奴がまともになってるとはどうしても思えない・・・

読んだ本ではかなり更生されて、人間らしくなってきたようなことは
書かれてたけどね・・・


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