それは
20歳~21歳までの1年2ヶ月
【内観療法】をした事。
1日中屏風にこもり
ひたすら過去の自分に向き合う。
苦しすぎた1年2ヶ月。
顧みれなかった。
泣けなかった。
先生から
『貴女ほど狡くて卑怯な女はいない』
『貴女は世界で1番最低な女です』
『いい加減自分の罪を認めなさい』
今となっては先生は
言葉そのものの意味で伝えたのでは
なかったのかもしれない。
その頃の私は
そう思おうと必死だった。
断食を命じられた。
拒食から食べる抵抗が薄らぎ
食べられるようになっていたから
断食したらまた食べられなくなりそうで
怖くて断っていた。
だけど先生の不機嫌が怖かった。
断食し
突き詰めてやった。
その結果
24kgになった。
『貴女はお母さんを叩いても良いです』
その言葉をそのまま受け取り
母さんを叩いたり蹴ったりした
心の奥底が疼いた。
だけど
病気を治すために。
私は良いことをしたんだ。
そんな風に思っていた。
だけど顔に顔アザができた母さんを
先生が見てこう言った。
『何て事をしてるんですか?!
お母さ青アザが出来てるじゃないですか!!!』
凄い剣幕で怒られた。
【だって先生が言ったから】
私は混乱した。
何が正しくて何が間違えてるのか
判断できなかった。
そして自分を思い切り切りたくなり
持ってる眉毛カットで腕を切った。
リストカットの始まりだった。
ー・ー・ー・···············
あれから23年。
23年前の出来事が昨日の事のように
たまに思い出されては後悔する。
母さんに
何て事をしたんだろう·····
悔やんでも悔やみきれない。
今日は夜中から強く
思い出していた。
朝バスを待つ間
堪らなくなり電話した。
母さんは
内観はして良かったと思う。
過去のこと
笑って話せるようになる。
そんな風に言ってくれた。
過去は消えないし
やった事も変えられない
だけど
この事が後に
良かった事に変わるように
これからの生き方を変えていきたい。
24kgの私