つれづれまりん

いたずら白猫マリンの気ままな日常 を経て、
超いたずら 甘えん坊 ほぼ白猫 ハンニャの気ままな日常 へ

統計に関する基礎知識

2018年08月21日 | 学習ノート2
統計:データに基づいて、理論や仮説を検証する。
・量的研究において利用されるのが統計的方法。

*記述統計:主にデータを整理・要約する。
*推測統計:科学的推論のために利用。


〇尺度水準
*測定:人の行動や心理的な特性に数値を割り当てること。
*尺度:測定の際の規則
 *名義尺度:互いを区別するため。
 *順序尺度:大小関係のみに意味を持つ。
 *間隔尺度:差の大きさにも意味を持つ。
 *比尺度:絶対原点を持つ。

*質的変数:名義尺度と順序尺度の性質を持つ変数。
*量的変数:間隔尺度と比尺度の性質を持つ変数。


〇度数分布
・データのとる値とその値をとる個数を対応させたもの。
・表によって整理されたもの・・度数分布表
・図によって整理されたもの。
  ・ヒストグラム(量的変数)・棒グラフ(質的変数)
  ・幹葉表示(ex.十の位が幹、一の位が葉)  
  ・箱ひげ図(株価チャート図のようなもの)


〇代表値と散布図
・データの特徴を表す指標として利用される。
*代表値:分布の中心的位置を表す指標。
    「平均」と「中央値」
*散布度:分布の広がりやばらつきを表す指標。
    「分散(標準偏差)」「四分位偏差」


*相関係数:相関の関連性の程度を数値で表現したもの。
・相関とは、2つの変数の関連性を表す概念。
 *積率相関係数(ピアソン):2つの量的変数の、直線的関係の強さ。

*回帰分析
 ・説明変数から基準変数の値を、回帰直線によって予想する。
 ・予測の精度を表す指標として、決定係数が用いられる。


*推測統計
 ・心理学研究では、全数調査は困難なため、確率の考え方を利用し、
  一部のデータから全体を推測する方法。
 *母集団:研究の全体対象のこと。
 *標本:実際に実験や調査を行う対象。
     無作為抽出によって得る。
*確率分布:確率変数と確率との対応関係を表したもの。
*標本分布:標本抽出を繰り返して集めた標本の平均値の分布。


*仮説検定
・データに基づいて
 母集団分布の特徴を表す指標である母数に関する仮説を
 検証する統計的方法。
・帰無仮説と、相反する対立仮説を立てる。

*推定:未知である母集団分布の母数を標本から定めること。
 ・点推定:母平均を標本平均で推定するように1つの値で推定する。
 ・区間推定:確率の考え方を用いて範囲によって推定する。
 
*ノンパラメトリック検定
・母集団分布の分布に関して、
 特定の確率分布を仮定しないで行われる検定。
・質的変数に対して適用されることが多い。
・マンホイットニーのU検定、ウイルコクソンの符号検定、
 クラスカル-ワリスの検定 など。


*分散分析
・複数条件の平均の差の検定を行う方法。
・平均の差を変動成分(分散)に置き換えて表現し、分析を行う。
・独立変数のことを「要因」  要因の中でとり得る値を「水準」

*重回帰分析
・証明変数が2つ以上の場合の回帰分析のこと。
・回帰分析同様、予測を目的として利用されるが、
 質問紙調査法において、
 基準変数に影響を与える説明変数を探索するためにも利用される。

*因子分析
・質問紙調査法を用いて、構成概念(因子)を測定する尺度を
 開発する際に利用される。
・観測変数(質問項目)間の相関行列をもとに分析結果を得るまでに
 因子抽出(推定)と因子回転の2つの段階がある。

*多変量データ解析
・質的変数の場合、判別分析、ロジスティック分析
・実験法において、多次元尺度法 多変量分散分析 ・・・ 等
・対数線型モデル ・・・ 等


*構造方程式モデリング
 *構造方程式:観測変数の印が分析であるパス解析。 
 *測定方程式:潜在変数(構成概念)を測定する確認的因子分析。
 2つを融合した統計的方法。

*マルチレベル分析(階層的線型モデル)
・個人と集団、生徒と学校といった複数のレベルを考慮した分析法。
 
*メタ分析
・同じ研究テーマに関する様々な研究の結果を統合する統計的方法。


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『ママさん、もう、降参じゃない?』

はっきり言って、自分でもなに書いてるんだか・・??
だけど、とにかく、一応、書いてみた・・


(本年 7月中旬 朝 撮影)





心理学の実証的研究法

2018年08月20日 | 学習ノート2
・心理学では、心理的な現象を説明するための法則や理論を、
 データに基づいて構築していく。
・原因と結果の関係(因果関係)が重要。

〇実験法
・原因となる独立変数を実験者が操作(実験条件の設定)し、
 その操作によって、結果となる従属変数の値が変化すれば、
 独立変数と従属変数の間には、因果関係があると考える。

*剰余変数(交絡変数)
・独立変数だけが、従属変数に影響を与えるとは限らず、 
 実験者には関心ないが、従属変数に影響を与えるもの。
  ・個体差、繰り返すことによる慣れ、等
・剰余変数の統制のために、
 剰余変数の除去、恒常化、剰余変数の効果の均衡化が行われる。

*統制群法(実験参加者間計画)
 ・「剰余変数の効果の均衡化」で利用される。
 ・実験群(独立変数の効果が加わった群)と、そうでない統制群を設定し
  実験参加者を、両群に無作為配分する。
 
・他に、試行順序の無作為化、カウンターバランス 等

*実験者効果
 ・実験者自身が考えている仮説が支持される方向にふるまってしまう。
*要求特性
 ・実験参加者に、このようにふるまうことが期待されていることが伝わること。

・実験法は、人為的条件を設定して行われるため、
 結果を現実世界に適用可能かどうかの生態学的妥当性が問題。


〇質問紙調査法
・個人の心的特性を測定するために利用されることが多い。

*心理尺度(テスト):心的特性を測定する質問項目群のこと。

*評定尺度法(評定法):回答に、程度などを段階で評定を求める。

・回答者が、意図的に解答をゆがめることも可能。
・研究目的や結果の一般化を考慮して、調査対象者を決める。

・信頼性:誤差の分散が小さい・・精度が高い。
 妥当性:測ろうとしている構成概念を適切に測っている。


〇観察法
・対象の行動を注意深く見ることによって対象を理解する方法。

*自然観察法:自然状況下、条件を統制しない日常場面における行動を観察。
 *日常観察法:日常生活の中に偶然に起こった行動を観察。
 *組織的観察法:一定の目標や理論的枠組に従って計画的に実施。
*実験観察法
 ・一定条件下で、ある行動に影響すると考えられる条件を
  系統的に変化させ、それに伴う行動の変化を観察。

*時間見本法:一定時間内に生じる行動を観察。
*場面見本法:研究対象とする行動が反復して生じる場面を選んで観察。
*事象見本法:ある特定の行動に焦点を当てて、生起―経過―結果を観察。
*日誌法:特定の個人を一条的な行動の流れの中で観察。

*行動目録法:あらかじめ決めた行動カテゴリーの行動頻度を記録。
*評定尺度法:行動の特質を段階でとらえる。
*行動描写法:生じた行動について状況を含めて系統的、詳細に記録。

・結果の一般化を考慮して偏りのないように、観察対象者を選ぶ必要。

・現象の記述や符号化に、明確な基準や定義が必要。
・観察者バイアスの存在に注意。
 (対象者の日ごろの印象に基づいた評定や、研究仮説に沿った符号化)

・信頼性:コーエンのカッパ係数によって検討
    (複数の観察者の行動の分類や評定の一致率)
・妥当性:扱っている行動が、問題としたい構成概念を反映したものか。


〇面接法
・相互的コミュニケーションを通じて情報を収集する方法。
*調査インタビュー(質的研究)
 聞き手と語り手の間での言語を媒介とした相互交流から、
 質と量ともに深くて豊富なデータを収集。

*構造化面接:質問内容や順序がどの面接対象者であっても、同一。
*半構造化面接:質問内容は大枠で決まっているが、
        順序や尋ね方は、面接対象者との対話の流れで変える。
*非構造化面接:語りのきっかけとなる質問を準備する以外は、
        面接対象者に自由に語ってもらう。

・1対1で行う個別面接と、グループインタビュー法

・録音等の一次資料を文字化しトランスクリプト作成し、質的分析をする。

*グランディッド・セオリー法:データの概念化やカテゴリー化を重視。
*シークエンス分析:時間的な連続性を重視し、現象の構造を明らかに。
  *ディスコース分析:語り手の語りを中心として分析。
  *会話分析:語り手と聞き手のやりとりを重視する。



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『また、難しくなってきたな・・』

まったくです・・(@_@;)

・・・アマゾンの箱は、とりました・・ (^_^;)

(本年 7月中旬 朝 撮影)





心理学における研究

2018年08月19日 | 学習ノート2
1 心理学における研究倫理

*ヘルシンキ宣言「ヒトを対象とする医学研究の倫理的原則」
・フィンランドのヘルシンキにおいて開かれた世界医師会で採択。
 (1964年6月) (人体実験に対する倫理規範)
・ナチスの人体実験の反省より、医学研究者が自らを規制するために。
・①被験者福利の尊重。 ②本人の自発的・自由意思による参加。
 ③インフォームド・コンセント取得の必要。 
④倫理審査委員会の存在。 ⑤常識的な医学研究であること

・心理学研究も、
 医学研究の倫理指針である「ヘルシンキ宣言」に準じる。
・研究協力者の基本的人権を侵害する可能性について注意すべき。
・研究協力者の心身の安全を確保し、リスクを最小限にするよう努める。

・研究協力者に、研究目的、データの取り扱い、リスク、
 参加の自由、参加中断の自由、同意撤回の自由について十分に説明し、
 自由意思に基づいたインフォームド・コンセントを得る。

*ディセプション
・研究上、本来の目的を偽って行うこと。
・真の目的を伝えることで、研究参加者に「構え」が生じてしまい,
 結果に影響することを避けるために必要な手続き。

・しかし、事後に、必ず,ディセプションが行われたこと,
 それが必要であったことについて丁寧に説明し、
 研究協力者に生じた疑念やストレスを取り除く。
(デブリーフィング)
 その後、データ使用について承諾を得る手続きが必要。

*デブリーフィング
・ある研究や実験が完了したときに被験者に与える説明。
 (その研究が関係している理論の概略,その研究の問題と仮説,
  ディセプションが対象者になされたことの意味 )
・なぜ、ディイセプションが必要だったのかを明らかにすること。




2 量的研究と質的研究

*量的研究
・数量的なデータを扱う。分析の結果の表示も数量的に行われる。
・仮説検証型研究に向いている。

*質的研究
・言語で記述されたデータを重視。
・分析や結果の表示も言語で記述する。
・得られたデータの背景、文脈、時間的流れを重視して、
 データを理解、解釈する。
・仮説生成型研究に向いている。



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『ボクは(片付いてなくても)何にも問題ないけどね・・』

あと少ししたら、徹底的に、きれいにしますから。

・・・アマゾンの箱、まだあるし・・ (-_-;)

(本年 7月中旬 朝 撮影)





心理学の始まり

2018年08月18日 | 学習ノート2
〇構成主義心理学
◎Wundt(ヴント)(「実験心理学の父」)
 ・心理学を哲学的学問から始めて体系化。
 ・1879年に心理学実験室。ドイツのライプチヒに。
・意識とは、何からできているか、
 いかなる要素から成り、それがどのように構成されているか。
・精神活動をその要素の結合によって説明しようとした。
 *内観法(ヴント)
  ・心理学研究のために、自分自身の精神状態を観察する方法。


〇機能主義心理学
◎ジェームズ。「アメリカの心理学の父」
・「心理学の原理」1890
・心の働きを研究する心理学。(構成主義の反発から)
・意識とは、どのような機能があり、
 なぜ、いかにして、現在の状態にあるのか。


〇行動主義心理学(S-R理論)
◎Watson.J.B.『行動主義者のみた心理学』(1913年)
・行動とは、外界の刺激(S)と生体の反応(R)の総称。


〇新行動主義心理学(S-O-R理論)
・刺激と反応の間に、生活体(O)を入れて行動をとらえた。
  *オペラント条件付け 「生体の行動」1938年(Skinner.B.F)
  *「行動の原理」(1943) 動因低減説 (Hull)
  *認知地図、潜在学習 ラットの迷路での実験 (Tolman)


〇精神分析学
◎フロイト
 ・「ヒステリー研究」1895
 ・自由連想法と夢分析 「夢判断」1900
 ・「無意識・前意識・意識」
 ・「超自我・自我・エス」 → 自我構造論  自我防衛機制

◎アドラー:(劣等感) 「個人心理学」「共同体感覚」 
      初めて、児童相談所を設立した。 

◎ユング:「言語連想法」「分析心理学」(コンプレックス)


〇ゲシュタルト心理学(形態心理学)
・ウェルトハイマー,ケーラー,コフカ、レビンら  ドイツにて。
・構成主義心理学への反発から。
・精神や意識を単なる要素の総和に解消されない形態としてみる立場。
 *ゲシュタルト(形態)
  ・緊密なまとまりと相互関連性を帯びた全体としての構造。
 ◎コフカ
  ・アメリカでゲシュタルト心理学の普及に努めた。特に、
  ・『ゲシュタルト心理学の原理』(1935年)英語で発表。


〇認知心理学 
◎Muller(ミラー)
 *特殊神経エネルギー説
 ・感覚の様相(モダリティー)は、
  与えられた刺激の種類によってではなく、
  興奮を生じたのがどの感覚受容器なのかによって決まるとする。
 ・各感覚器官は、その感覚に特有の感覚エネルギーを持っており、
  受容器がどのような刺激で興奮させられても、生じる感覚は同じである。

◎バンデューラ:モデリング → 社会的学習理論
        「モデリングの心理学」1971年


〇認知神経科学
・認識の生物学的メカニズムを科学的に研究する学術分野。
・心理プロセスとその行動面での表れ方の神経基盤に焦点を当てている。
・心理・認知的機能が神経回路によってどのように生み出されるか。
・心理学と神経科学の両方から生まれた分野。
・認知心理学、心理生物学、神経生物学などの諸分野を統一、または重なり合う。

関連記事 こちら →  「認知」


〇科学者ー実践者モデル(the Scientist -Practitioner Model)
・1949年アメリカのボールダーで開催された会議で確立。(ボールダーモデル)
・臨床心理学者養成プログラムの基本となる。



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お久しぶりの、「2F(ソファー)にて」のマリンです。

『ボクは、おにかいに居る方が多いんだけど・・』

ママさんが、お片づけやお掃除、怠けてるから、
撮影(公開可能)スポットが少ない、、、って言いたいんでしょ。

・・・アマゾンの箱、置いてあるし・・(-_-;)

(本年 7月中旬 朝 撮影)





心理社会的課題

2018年08月15日 | 学習ノート2
1 障害のとらえ方

・WHOは、
 ICF(International Classification of Functioning Disability and Health)
 という障害のとらえ方を提出した。
・すべての人の健康領域(見る、聞く、歩行、学習など)を扱い、
 健康が、ある要因によって否定的側面に転じたものを障害とする。
・障害を健康から切り離さず、障害を健康の否定的側面に位置付ける。
・障害を「機能障害」「活動制限」「参加制約」に分けた構造で把握する。
ex.下肢の運動障害は、
  心身機能・身体構造における変異、喪失であり、「機能障害」。
  それにより一人で歩行できないと、「活動制限」。
  車いす用スロープがないと、映画館で映画を見ることが難しく「参加制約」。

・障害を、個人の医学的要因(例えば疾病)のみに求めず、
 個人の医学的要因と、環境や社会との相互作用によって引き起こされる
 とする相互作用モデルの採用。
  ex.機能訓練で、「(歩行できない)機能障害が変化」、
   車いす使用で、「活動制限が減少」、
   スロープ設営という環境変化で「参加制約が軽減」する。


関連記事 こちら → 「国際機能分類ICF 他」

      こちら → 「発達障害の理解」
            カテゴリー「学習ノート」の記事



2 心理社会的課題

・ICFの相互作用モデルは、
 障害が静的・固定的でなく、動的に変化するものととらえる。
・それを踏まえた発達的な軸に沿った支援が必要となる。

①就学前、学童期での、保育・療育・教育機関において、
 機能障害や活動制限を改善するための
 発達課題に応じた教育的働きかけが必要。

②生涯発達の視点から、
 就学前・学童期以外の心理社会的課題も検討する必要。
 ・乳児期における障害の、早期発見、早期療育により、
  ex.自閉スペクトラム症の社会性障害を軽減。
  ex.聴覚障害の言語発達を促進。
  の可能性がさまざまに指摘されている。
 ・加齢変化にも障害特有の課題があることを踏まえた支援。
  ex.ダウン症患者では、青年期以降の急激退行の存在。

③自らの障害理解(受容)の課題。(特に思春期以降における)
  ex.聴覚障害児が、同じ障害の仲間・大人とのかかわりが乏しいと、
   アイデンティティ形成が困難になることが指摘されている。
 ・機能障害、活動制約、参加制約に対する働きかけとともに、
  それを当事者が理解(受容)するための支援が、重要な課題。



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『ここでひと通り終わり? ママさん、頑張ったね』

まず、一区切り。
このあとは、少し別のバージョンで進めてみます・・

(本年 6月中旬 夜 撮影 1Fソファーのマリン)