クーナとまろママの日々

2019.3.5生まれのパピヨン♂クーナとの日々、そして先代犬マロンの腎不全&ホメオパシーのこと少し

ホメオパスはどのようにレメディを選ぶのか?

2019年01月24日 | 健康・ホメオパシー
当ブログでは、マロンの腎不全のことと併せて、ホメオパシーのことも書き綴っております。

記事の中では、サラリと「〇〇のレメディをあげました」とか書いていますが、実はレメディを選ぶにあたって、そんなにサラリとは選んではいません。
対象が動物であれ人間であれ、毎回しっかりと精査検討して適切なレメディを探していきます。
ちょっとした症状であれば数分で選ぶこともありますし、急性症状には時間をかけていられないので、速やかに探して処方します。
一方、長期にわたる慢性疾患やもっと深いところからの病に関しては、じっくりお話を伺った後で、何日もかけてレメディを検討することもあります。

ここで、ちょっと、我々ホメオパスがどのような手法でレメディを選択していく(=レパートライズする)のかを、お見せしますね。
(この手のことをブログに書いている人はあまりいないような…?)
**ホメオパシーに興味の薄い方は、スルーでお願いします~

レメディを選択する時には、レパートリーというものを使います。
これは、頭のてっぺんからつま先までのあらゆる精神・身体症状を網羅した、レメディ検索大事典?のようなものです。
これを使って、経験を重ねていくと、何千種類もあるレメディから、その人の症状に最も合ったレメディを選ぶことができるのです。
分厚い本や、コンパクトな本など、幾つかありますが、自分は学校時代からこの赤い分厚い本を主に使っています。
もうボロボロなのですが…

レメディのレパートリーの本


例えば、直近で書いた記事内の、マロンのSilica(シリカ)のレメディを選ぶ時の症状は、こんな感じでみていきます。

*参照記事 2019.1.22 「口鼻瘻管(犬)に、シリカのレメディがいい…?」

赤い本(シンセシス・レパートリー)より


ここでは、Mouth(口腔)のセクションから、Fistula(瘻孔)→Gums(歯茎)、と探していきます。
そこには、26個のレメディが候補で上がっています。
さらに、例えば、

青&白の本(ファタック・レパートリー)より


こちらでは、Nose Discharges(鼻の分泌物)→Frothy(泡状の)というのを参照してみたところ、Merc.(水銀)とSil.(シリカ)が載っています。

さて。
これら、マロンが今困っている複数の症状についていちいちすべてを紙の本で調べて、最終的に最適なレメディを手作業で探すのは、かなり大変です。
そこで、我々には強い味方、PCソフトがあるんです
プロのホメオパスは、最近はたいてい皆さん、なんらかのPCプログラムを使っていますね。

私が使っているPCプログラムのレパートリーをご紹介しますと

レメディを探すツール「マックレパートリー」ソフト


ここにズラリと並んでいる絵のアイコンは、体の部位や症状のカテゴリーです。
ここから色んな症状を探し当てて、その人(仔)に最適なレメディを選んでいきます。
今回のマロンの場合は、このような6つの症状を選び出しました。
(日本語のソフトが発売されていないので、全て英語なのがちょっと難ですが…)

①stool; MUCOUS, slimy; bloody
うんち:ねっとり粘液性の血が混じった便
②generalities; FOREIGN bodies, as of
全般:異物からの症状
③mouth; FISTULA; gums
口腔:歯茎の瘻孔
④mouth; SALIVATION; frothy, foamy
口腔:泡状の泡立つヨダレ
⑤nose; DISCHARGE; frothy, foamy
鼻:泡状の泡立つ分泌物
⑥kidneys; CHRONIC
腎臓:慢性の疾患

そして、これらをグラフ化すると、このように出てきます~

マロンの今回の症状のレパートライズ結果


グラフの一番上にSil.以降右にズラリと並んでいるのが、候補のレメディ名です。
今回の結果として、Sil.(シリカ/二酸化珪素)が一番に上がってきています。
その隣が、マロンの体質レメディPhos.(フォスフォラス/燐)だというのは、やはり…という結果になっています。
そして、隣にMerc.(マーキュリー/水銀)、Lyc.(ライコポディウム/シダ類)…と続いています。
じゃ、「1位だからシリカをあげよう!」ではなくて、今度はしっかりとこれらのレメディについて書かれた本を読みこんで、確認していくんです。
各レメディについて詳しく書かれている本のことを、マテリアメディカと呼びます。
レパートライズで候補を絞り、そして、マテリアメディカでそのレメディがその患者さんと合致しているかどうかを、確認します。
性格や他の色々な要素も考慮します。
こうして、晴れてレメディが決まるわけです
そして、ここからさらに、レメディのポテンシー(強度・深さ)、服用回数、などを決めていきます。

結構、奥が深いです
「ホメオパスがどのようにレメディを選んでいくのか」の今回のお話、ご興味持って頂けましたか~??
マニアック過ぎたでしょうか??

長くなりましたので、今日はこのへんで。

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