コリーの大家族が棲む家

ラフコリーの大家族が暮らすマザーレイク犬舎。7世代にわたるラフコリー達との日々の暮らしを画像で綴ります。

ジロちゃんの病名

2017-01-08 | フェザー

マザーレイク犬舎 http://motherlakecollie.sakura.ne.jp/index.html

 肝臓が悪いということでしたが、特に食事制限などの指示はなく、大みそかは恒例の年越しそばも食べたジロちゃんでしたが。

年が明けて、元旦。

突然、食べなくなってしまいました。正確にいうと、「ほぼ、食べない」です。わずかに、ひとくち、ふたくちくらいは食べるのですが、それ以上は食べようとしなくなりました。いつもなら、秒殺で食べてしまうような缶フードさえも。

とにかく、朝晩の薬だけは飲ませないといけませんので、ヴィー婆に鎮静剤を投薬する時と同じく、カステラ団子に薬を包み込む作戦で、強制投与しました。意外にも、カステラは良かったみたいで、最初の一つだけ、強制的に押し込みましたが、その後は自分から進んで口にしてくれました。

ドッグフード、缶フードは全くだめでした。わずかに食べてくれたのは、いつも食べているタマゴボーロ、ゴマ煎餅。そして、馬肉ジャーキー。

↑ 12月26日撮影。腹水があるなんて、とても見えません。でも、この時は既に貯留していたと思います。

 

12月31日撮影 母のイネちゃんと。

大晦日はまだ食欲があったので、食欲があるうちは大丈夫って思っていました。

 

 

12月30日。獣医さんの待合室にて。

血液検査の結果待ちをしている時です。不安げなジロちゃん。

 

 

この日は帰りの車の中でも、オヤツをガッツリ食べていました。

 

 

2017年元旦 初日の出を待っているところ。

来年のお正月には、ジロちゃんいないんだろうなって、とても悲しい気持ちでいました。

 

 

元旦の夜。いつものように、ソファでうたた寝しているジロちゃん。

急に食べなくなったことで、とてつもなく不安になった夜。

 

 

1月2日撮影 なんとなく表情が暗いジロちゃん

元気はあって、普通に走り回るのに、食欲だけがありません。胃がんで亡くなった、故つっちゃんと重なりました。元気なのに、何も食べなくて、その原因がなかなかわからなくて、結局、CTスキャンと内視鏡で、やっと胃がんであることがわかったのでした。

奇しくも、ジロちゃんはつっちゃんと同じお誕生日。ジロちゃんが生後30日の時、つっちゃんは天国へ旅立ったのでした。

 

いろいろなことを考えていた、お正月。

来年のお正月には、ジロちゃんもタロちゃん(ヴィー)もいなくて、イネちゃんだけなのかなぁって。

 

 

こんなに個性的で綺麗で可愛い子は、もう二度と巡り合うことはないなって。

子供を残せなくて残念だけど、こんな子に出会えたことは奇跡。

 

年末の診察の時には、まだ食欲があったのに、あっという間に食べなくなってしまったので、次の診察での検査結果は、更に悪いだろうと、覚悟はしていました。最悪の結果だとしても、受け止める覚悟ができていました。

 

1月4日、再診日。

少し混んでいて、1時間ほど待ってから、血液採取、そして、結果待ち。

体重は1キロ増えていました。食べていないのに、増えているということは、腹水が増えたということです。

 

そして血液検査の結果は・・・意外にも、数値は悪くなっていませんでした。肝臓の数値はほぼ同じ、黄疸を示す数値は下がっていました。

少し明るい結果でしたが、それならば、なぜここまで食欲が低下してしまったのか、説明が付きません。肝臓の数値も、肝硬変を示すような、ものすごい数値ではありませんでしたし。

しばらくして、先生が「心臓も調べてみましょう」と。

実は前回の診察の時も、腹水の原因になる疾患として「右心不全」があると説明があったのでした。ただ、前回は肝臓の数値が悪いということで、とりあえず最初は肝臓を疑っていたため、心臓までは調べませんでした。時間がおしていたこともありましたが。

私自身、肝臓の数値が悪いのだから、腹水は肝臓が原因だと思っていましたし、心臓が関係するなんて、とても考えられませんでした。なにしろ、相変わらず元気に走り回っていたし、他のコリーズと一緒にセキュリティーもしていましたから。心臓が悪いなんて、そんなことはあるはずがないと。

 

ですが。

再びエコー検査で、今度は心臓の方も調べてみたところ、右心房の外側に、液体が貯留していることが分かったのです。

心タンポナーデ

聞き慣れない、少し変わった病名ですが、なぜかこのところ、私はこの病名を耳にすることが多く、どんな疾病なのか、興味半分で調べたことがあったので、すぐにどういうことかが、分かりました。

平たく言うと、心臓を包む膜と、心臓との間に液体が溜まる病気です。膜はあまり伸びないので、ある程度液体が溜まると、心臓の動きが阻害され、心不全を起こしてしまう、致命的な病気です。

犬の場合、多くは血管肉腫からの出血によるもの・・・だそうです。心臓そのものは、すべての臓器の中で、唯一、癌にならないのですが、心臓を取り巻く血管が癌に犯されるわけです。そして血管肉腫は転移が早いので、有効な治療法はない・・・・のです。

処置としては、液体が限界まで溜まったら、外側から針を刺し、貯留している液体を抜くこと・・・です。ただし、またすぐにたまってしまうことがほとんどで、繰り返すうち、余命はあまり長くないと。

外科手術は、血管肉腫が原因となっている場合、有効とは言えず、やってもやらなくても、余命は変わらないということです。

とはいえ、ジロちゃんの心臓の状況は、まだ自覚症状として出るほど悪い状態ではないので、走っても平気だったのです。重症化すると、レントゲンでもはっきりとわかるくらい、心臓の影が拡大するそうですが、今のジロちゃんの心臓のレントゲン像は、正常とあまり変わりありません。

心臓が原因で、肝臓の数値が上がり、腹水が貯留する・・・なんて、意外でした。そういえば、フィラリア症の末期には腹水が貯留するのですから、なるほど、納得です。

一気に、肝臓から心臓へ、不安が増大しました。

つづく

 

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