コリーの大家族が棲む家

ラフコリーの大家族が暮らすマザーレイク犬舎。7世代にわたるラフコリー達との日々の暮らしを画像で綴ります。

強制給餌

2017-01-10 | フェザー

コリー専門マザーレイク犬舎 http://motherlakecollie.sakura.ne.jp/index.html

2回目の診察で、心タンポナーデと診断されたジロちゃん(フェザー)。

けど、走るし、吠えるし、ジャンプするし・・・。その後、息切れする様子もなく、とても心臓が・・なんて、思えません。まだ溜まっている液体の量が少ないからだと思うのですが(心臓そのものは正常)、どれくらい溜まると問題が生じるかは、その子によって違うのだそうです。少しの量でも異常を起こす子もいれば、かなり頑張る子もいるとか。そして、それまでの時間は、これまた個体によって違うのだそうです。なので、いつ、どうなるか??というのは、予測がつかないため、定期的な検査が欠かせません。

もし、急にパンパンになって、苦しむことがあれば、大至急、液体を抜かなくては、即、命に係わるだけに、油断はできません。

だけど、そんなわけで、心臓はまだ差し迫って深刻な状況でもないし、肝臓の数値も致命的というほどじゃないのに、どうして全く食べなくなってしまったのか??なのです。もともと食が細いというのならわかるのですが、猛烈に食べる子だったのに、なぜ??なんです。

腹水があることで、消化管の動きが悪くなり、食欲が落ちることはあるようですが、急に全く食べなくなるなんて、やはり納得できません。

考えられるのは、すでに血管肉腫が他に転移してしまっていて、それが食欲不振の原因となっているということです。あるいは、腹水の影響で、胃腸の動きがほぼ停止している・・・・??

当初、ゲップが頻回にでていたということで、やはり胃の動きが悪い、あるいは動いていない可能性はあります。胃が動かなければ、食べたものが消化できなくて、いつまでも未消化のまま滞留するわけで、いわゆる、胃もたれの状態です。ずっとその状態だとしたら、食べられなくなるのは当然です。

12月に入って、目撃しただけでも数回あった、食後の嘔吐からしても、やはり胃拡張が原因かもです。

それながらまだいいのですけど・・・つっちゃんのような、胃がんだったら・・・。

 

出産後の換毛のため、ドサドサと毛が抜けています。数年前に山口のおばちゃんさんにいただいたセーターがぴったりサイズでした。たしか、黄金ちゃんには小さすぎるから・・ということで、譲っていただいたセーターです。

ちなみに、パー婆が愛用していたセーターを着せてみたら、ジロちゃんが2頭入れそうでした。パー婆って、大きかったんですね(^_^.)

 

さて、自発的には何も食べてくれないということで、ついに強制給餌に踏み切りました。つまり、「無理やり食べさせる」です。人間なら、到底許されない行為ですが・・。

強制給餌は給餌する方にとっても、される方にとっても苦痛です。経験のある方なら、分かっていただけると思います。嫌がっているのに、無理やり口に入れて押し込む(流し込む)わけです。見方を変えれば虐待とも取れる行為です。

過去に、胃癌が原因で何も食べなくなってしまったつっちゃんに、手術に耐えらえるようにと、強制給餌を続けたことがありました。本当に大変でしたし、つっちゃんも私もつらかったです。残された時間はわずかなのに、嫌な事ばかりしなくてはならないわけですから・・・罪悪感でいっぱいになりながら、心を鬼にして続けました。

また、それをしなくてはならなくなったわけです。もし、不治の病であるのなら、このまま静かに枯れるようにさせてあげる方が良いのかもしれません。ヴィーのような老犬なら、迷わずそうします。

栄養を補給すれば、癌もまた成長します。そしてやがて癌の痛みや苦しみが強くなってきます。だからその前に、枯れるようにしてあげるほうが、自然なのかもしれません。私の父はそうしました。強制的に胃瘻をすれば、もう少し生きられたでしょうけど。

そういったことがわかっていつつも、強制給餌に踏み切ってしまったのは、ジロちゃんがまだ5歳と若い事、今の時点ではまだ普通に暮らせる体力があること、もしかしたら、低空飛行でも小康を保てる可能性がゼロではないこと・・・だからです。 

全く自発的には食べてくれないし、固形物は嘔吐の原因になるので、食べさせることができるのは限られています。

最初のうちは人間用の栄養補給飲料メイバランスをシリンジの飲ませようとしましたが、嫌がって飲み込んでくれず、結果、噎せてしまうので、やめざるをえませんでした。これが飲めれば、かなり心強かったのですけど。

誤嚥を防ぐため、液体にとろみをつける「とろみファイン」などもありますが、ナトリウムが含まれているので使えません。

いろいろ試行錯誤の末、現在のところ主食にしているのは、ドライフードを牛乳でふやかし、それにa/d缶を混ぜで、オジヤ程度にしたもの。

ミルミキサーでドライフードを粉末にし、牛乳を加えて(水より栄養があるので)ふやかし、エビオスを粉にして混ぜ込み、同じ重量のa/d缶と混ぜて少し温める。これを、シリンジに入れて、頬の奥に5mlずつ入れる。

というやり方です。水分が多すぎると、口から洩れてしまうし、少ないと、舌で押し戻されてしまうので、ドロドロ加減が難しいです。多く入れすぎると吐き出してしまうし、しっかり頬の奥に入れないと、やはり舌で押し出されてしまいます。

そして他には、利尿作用と食物繊維を期待して、リンゴのすりおろしに蜂蜜を加えたはちみつリンゴ。これもシリンジで。

さらに、かぼちゃをペースト状にして、蜂蜜でさらに伸ばし、これを指にとって、奥歯に擦り付けます。少しずつなら、あまり嫌がらないで食べてくれます。

あと、投薬時はカステラに錠剤を包み込み、ギュウギュウに固めて団子にし、喉の奥に突っ込んでます。

主食は1日3回、1回につき120mlくらい。はちみつリンゴは4回、一回につき30mlくらいです。一日の総カロリーにしたら、普段の半分くらいかもしれません。ただ、多すぎると嘔吐の原因になるので、これが限界です。

とにかく嫌がるのを無理やり・・・なので、最近では私が部屋に入ると、怯えるようになってしまい、とてもつらいです。何度も、「やめたほうがいいのでは・・」と思いました。

 

そんな中、息子のリーフ君が埼玉からはるばるお見舞いに来てくれました。あいにくの雨だったので、室内でしたが。

リーフ君はジロちゃんが1度だけ出産した時の息子です。3歳になりました。毛色は違うけど、兄弟姉妹の中では、一番ジロちゃんに良く似ています。

ヤラセではありませんが(^_^.)

偶然、こんな写真が撮れました。

 

 

ジロちゃんには5頭の子供と、7頭の孫がいます。

数は少ないけど・・・大切な大切なジロちゃんの子孫です。

どうか子孫たちのためにも、もう少し生きて・・・・ジロちゃん。

 

 

 

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2 コメント

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Unknown (マグノリア)
2017-01-13 22:05:06
こんばんは。ご無沙汰しています。
ジロちゃん…何と声をかけてよいのか言葉が見つかりません。

また、あまりにもタイムリーな内容で、本当に助けられます。
KISAKIさんのこちらのブログで縁あって迎えたコリ男も、8日の昼過ぎまでは老犬ながらも普通に元気で、私の食べている昼ご飯を笑顔を振りまいて欲しがるほどだったのですが、その日の夕方から急に元気がなくなりました。
急いで病院へ連れて行き、エコーや血液検査の結果などから、推測される病名は脾臓にある血管肉腫、膵炎、あとは腎臓がよくないとのこと。
確定診断ではないけれど、ほぼ間違いないだろうと。
CTをかければもっとハッキリするだろうが、大学病院への通院、もしそれで肉腫となれば手術ということになる、また、開腹して良性だったとしても、この数値と体力では万が一戻ってこれない可能性もある、さらには予後不良なので根治は期待ではないとのことで、緩和ケアにすることに決めました。もうこれ以上離れ離れのストレスを感じさせるのは酷すぎて…。

日に日に衰えていくのが目に見えて、本当に辛いです。
朝まではヨタつきながらもお散歩大好きで一生懸命歩いていたのに…。

今までも、足の手術や胃捻転、腸炎、消化器も弱く酷い下痢を繰り返したり等、本当に通院が多かった子でしたが、その都度頑張ってくれましたので、今度こそきっと最期は『元気でポックリ』といってくれるんだろうと思っていました。
いよいよ老犬介護か~頑張るぞ~!って思って疑ってもみませんでしたので、本当にショックです。

老犬だから仕方ないのかもしれませんが、まさか病気で死期を迎えるとは思ってもみませんでした。

結果的にはどの道、もう良くなる見込みはないので、現状維持しつつ、最期まで可愛がるつもりでいます。

元々出自も気の毒な子でしたから、そういうことを思うともっと長生きして、その分を取り戻してもらいたかったのですが…。

KISAKIさんのブログを参考にさせていただきますね。

ジロちゃん、頑張ってほしいです。

KISAKIさんも、お身体ご自愛くださいね。
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Unknown (KISAKI)
2017-01-16 22:34:20
マグノリアさん
コリ男君、ジロちゃんと同じく、病と闘っているのですね。l
血管肉腫は転移が早いので、外科手術はほぼ意味がないそうです。CT検査も、やったからといって、なにかできるわけじゃないですからね。
コリ男君はマグノリアさんのところで、幸せな時間を送ることができたのですから、とても感謝していると思います。
コリ男君もジロちゃんも、最後まで穏やかであってほしいです。
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