外道の語が仏教語であることをご存知の方は多いであろう。仏教者が仏教以外の思想、諸宗教を邪説視し、貶称(へんしょう)したものである。これに対し、仏教内の思想、学派を「内道」というが、こちらの語はあまり一般に普及しなかったようである。要するに、仏教以外の教えや、仏教以外の宗教を信奉する者をいう。もっとも、大乗仏教からは仏教内部の小乗のあり方も外道に見えるので、世間種々の外道のほかに「仏法内の諸外道」(『大日経疏』)との用法もある。
真理に背く説、あるいはその人、が外道にあたるが、その主たるものとされたのは古代インド、釈迦在世当時の自由思想家六人[六師外道]であった。六人の思想はそれぞれ、1. 道徳否定論、2. 懐疑論、3. 運命論・決定論、4. 快楽論的唯物論、5. 因果否定論、6. ジャイナ教。
真理に背く説、あるいはその人、が外道にあたるが、その主たるものとされたのは古代インド、釈迦在世当時の自由思想家六人[六師外道]であった。六人の思想はそれぞれ、1. 道徳否定論、2. 懐疑論、3. 運命論・決定論、4. 快楽論的唯物論、5. 因果否定論、6. ジャイナ教。