イスラームと十臻詔勑辭詞 ハワード・カインツ 2016年7月23日

イスラームとデカログ
ハワード・カインツ


2016年7月23日（土


1980年代、拙著『Ethics in Context』（邦訳『倫理と文脈』）の執筆のために調査をしていたとき、私はイスラム教の異変に初めて気づいた。私は本の一節を "黄金律 "に割いた。黄金律は、否定的な形でも肯定的な形でも、イエスが「律法と預言者たち」の要約であると宣言したキリスト教（マタイ7：12）だけでなく、他の主要な宗教にも取り入れられている。例えば、ユダヤ教では "あなたにとって憎むべきことは、あなたの隣人にしてはならない"、ヒンズー教では "自分にとって忌むべきことを、他者にしてはならない"、仏教では "あなた自身が傷つくような方法で他者を傷つけてはならない"、儒教では "自分がされたくないことは、他者にもしてはならない"。


私はこれを、世界には合理的な倫理原則が比較的普遍的に存在する証拠だと考えた。しかし、イスラム教にはそのようなものは見当たらず、むしろ正反対である： 「ムハンマドはアッラーの使徒である。ムハンマドはアッラーの使徒である。互いに慈悲深くあれ、しかし不信心者には冷酷であれ」（クルアーン48章29節）、「不信心者を友としてはならない」（同3章28節）。さらに、クルアーンには、不信心者を見つけたらどこでも殺せ（2:191）、親しくするな（3:28）、戦え、手荒く扱うな（9:123）、頭を叩け（47:4）という命令があり、黄金律との距離を際立たせている。


だから私はその時、その章ではイスラム教への言及を一切省くことにした。さらに調べてみると

Islam and the Decalogue - The Catholic Thing