秀吉の方針はネコの目のように変わりました。今度は教会の再建を認めたのです。フロイスはこれを神の摂理だったと単行本第12巻の171頁(文庫本-第12巻の163~164頁)で語っています。
フロイス日本史を読んでみよう
そういう方にオススメなのが『まんがで読破 フロイスの日本史(イースト・プレス)』です。わずか30分で全12巻の大きな流れを把握することができます。
さらに詳しい『日本史』ダイジェスト版としては、訳者の一人である川崎桃太氏の『フロイスの見た戦国日本(中公文庫)』『続・フロイスの見た戦国日本(中公文庫)』があります。前者は、フロイスの来日から長崎で亡くなるまでの軌跡。メイン・キャラクターである織田信長・豊臣秀吉・大友宗麟・大村純忠の登場するハイライトを紹介。後者は、川崎氏が行方不明になっていた『日本史』の写本原稿を発見した奇跡について。続いて事件・風俗・人物・布教をテーマに抜粋して、解説をしてくれます。以上、3冊を先に読んでおくと、随分理解しやすくなるのではないでしょうか。