フィッターの独り言

ゴルフショップ「マスターズゴルフ」のフィッターが徒然なるままにつぶやいてます。

1年半ぶりのフィッティングに名古屋から。

2005年08月08日 19時57分10秒 | ゴルフフィッティング
一昨年、ヤマハ インプレスV DG S200のアイアンセットと インプレスDにVのSRシャフトを装着したカスタムメイド品をお買上頂いた名古屋の“F”様から先日メールを頂戴した。内容は「ブログ見てます。夏休みを利用してフィッティングに行きますから」と言う事だった。

昨年まで周南市にお住まいで、常連様のご紹介でご縁を頂いていたのだが、名古屋から再びメールを頂戴するとは誠に嬉しいかぎり。過去のカルテとフィッティング日誌をあらためて見てみると、「ウッドは現行での打ち易さを重視。アイアンは少々ハードだが練習を積んで頂く事に期待」と書いていた。

メールでやり取りしてしてみると、「アイアンがフェースの先端に球が当たり、時々左に曲がる。W1は思い切り打つと両方に曲がる。一番悪いのはパターで現在既に3本目を使用中だが絶不調」との事。アイアンはライ角の調整が必要かな、ウッドはシャフトが物足らなくなったかなと思い、楽しみにお待ちしていた。

ご予約通りにご来店頂き、少々お待たせしてしまったが、まずはアイアンから拝見する。スイングプレーンがかなりアップライトで、インパクトのライ角も超アップライト。これは少しボールに近く立ちすぎて左脇が甘くなっている。その事を指摘させて頂いて何度か打って頂くと、打痕は随分と真ん中寄りになった。

その上で、再度、ソールにシールを貼ってライ角フィッティングさせて頂き、ライ角度を1.5°アップライトに調整。最初のままだと3°くらいアップにせねばならず、どんどん悪いスイングになってしまう訳で、歩み寄りですよと説明。結果は打痕がピタリとセンターに集まり、インパクトの手応えもまるで変わったようで、これで練習して頂ければ良いスイングになられる筈。

ウッドは先調子で柔らかめだったシャフトが役不足らしく、フェースの上部にばかり当たっている。これでは引っかけとスライスが両方出てしまう。もっと硬めで重めのMP-001 TS+9.5°ヘッドにカスタムオーダー専用シャフトTOUR SPIRIT470バットスタンダードSシャフトを装着した物をお試し頂くと真ん中に打痕が集中する。曲がりも極端に少なくなり、これでカスタムオーダーさせて頂く事に。

さて、絶不調と仰るパターをアライメント診断して驚く、“F”様はほんの少しレイトハンド気味にアドレスしアッパーに打たれるのだが、ご持参の3本ともロフトが5~7°と異様に寝ており、早速に全部3.5°に調整したら、途端に打感が変わり、転がりも見事になった。多分これがご遠路ご来店頂いた一番の収穫かも。
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