呑気に自分の趣味に走る。

個人的趣味に走りまくった日々や、適当に過ごした日々をしがなく綴っています^^

『九つの殺人メルヘン』著:鯨統一郎

2010-02-26 21:01:36 | 本の足跡。
厄年トリオ+桜川東子が織り成すメルヘンミステリー!


◆厄年トリオ……山内(や)+工藤(くど)+島(し)の三人組のこと

◇桜川東子……メルヘン専攻のご令嬢。
       マスターの島いわく、アリバイ崩しの東子。


この話はタイトル通り、九つの殺人にメルヘンを重ね合わせたミステリー(というか事件)です。

これが中々面白い!
アリバイ崩しの東子の鮮やかなメルヘンとの絡め具合!
グリム童話好きの私としてはとてつもなく魅力的な作品でしたね

グリム童話というか、昔の童話って結構心理的分析するとかなり面白いんです。
まあ、初版を『物語』という枠で楽しむことはまず、あまり出来ませんが(苦笑)
あんまり面白みはないんです。版を重ねるごとに内容の追加・改竄、話の差し替えが繰り返されて、今現在親しみのあるお話になっているので。

シンデレラとか、かなり類話が多くて、しかも最初『ガラス』でなくて『金』の靴だったんですよ!なんかガラスと金じゃ、また色々心理的分析変わりますし、時代背景が表されてる感じがして楽しいですよね

――――と、本題行きますか。

この話は厄年トリオとアリバイ崩しの東子のバーでの会話が事件解決の話になってるんですが、最後の『小人の靴屋』は完全に裏をかかれました。



『ひ、引っかかったあ!』

 

毎度毎度、バーで事件を解決しては「さようなら」のお開き。
その後マスターの島が崩れ落ちるようにして酔いつぶれる。

普通に「いつものこと」
そう思い込んでいたのに。

引っ掛けられた、確実に。


まさか九つ目があんな終わり方をするなんて!



厄年トリオ解散。
↑これヒント


これは是非とも読んでほしいな。

会話の合い間にある、昔の話が面白い。
いや、全然なんのことだかわからないんだけどね(苦笑

うん、鯨さんて苗字本当にあるのかな?(笑



ちなみにイラストは適当に描いたから、うん。
雑の王様のようだ☆←


【収録作品】
・第一話 ヘンゼルとグレーテル
・第二話 赤ずきん
・第三話 ブレーメンの音楽隊
・第四話 シンデレラ
・第五話 白雪姫
・第六話 長靴をはいた猫
・第七話 いばら姫
・第八話 狼と七匹の子ヤギ
・第九話 小人の靴屋



2010/02/25読了。


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