躍動

　毎週土曜日は賑やかだ。鷲舞会を中心に朝練から始まり、ギムナシオン柔術の昼練、午後のジュニア空手、夜の一般部と一日中道場からは気合が聞こえてくる。また、暖かくなってきたせいかショップもお客様が来店される数が増え、賑やかな一日である。
　他の道場さんはわからないが、鷲舞会は必ず毎週土曜日、練習終了後本部道場全館を掃除する。習慣になっているかもしれないが「あそこやったか？」「じゃ俺がやっておく」先輩自ら手本を実践している声が聞こえてくると嬉しくも逞しくも感じる。素直さこそが上達の早道。ぶれることなくまずやり続けることが、幼少期・青年期は一番重要なことであり、大人になってから一番要求され、出来ないことでもある。明日の「塾長杯」も彼らが主役。段取りも運営もこなす。きっと生徒会などを経験している生徒にとっては当たり前のことでも主体的にまた当事者として行事を最後までやり上げる達成感を経験することは将来の糧となるだろう。あの先輩に憧れ、あの先輩のようになりたい。そんな単純な思いを後輩に見せ、与えていることを気づいていないが素晴らしい奴らだと感じる。いまどきの子供たちは昔から何も変わっていない。変わっているのは私たち大人なんだと身の振りをしっかりとしなければと感じる。明日は、楽しみな一日だ。