早くも1週間前のことになりますが、3月6日に「やまなし環境教育ミーティング」を初開催しました。年度末の平日開催だったため、どのくらい申込みがあるかなあと心配半分、期待半分で当日を迎えましたが、スタッフを含めると100人近くと大盛況のミーティングとなりました。
このミーティングを開催しようと思った理由はいくつかありますが……、近年、環境教育やESD(持続可能な開発のための教育)において地域はますます重要になってきていますし、学生時代から個人的な関心事項に「持続可能な地域づくり」があったことも背景にあります。
開催に向けて、実行委員の高田研さん(都留文科大学)、古瀬浩史さん(帝京科学大学)、梅崎靖志さん(風と土の自然学校)、加藤大吾さん(都留環境フォーラム)、そしてキープ協会スタッフと共にミーティングのテーマを検討してきました。その結果、「地域の自然を活かした教育/暮らし/仕事」がテーマとなりました。
当日のプログラムは大きく分けて3つ。午前中はテーマに即したパネラーをお招きしてのパネルディスカッション。「教育」は日本環境教育学会/学習院大学の諏訪哲郎さん、「暮らし」は地給知足生活の実践者のわたなべあきひこさん、「仕事」は富士山登山学校ごうりきの近藤光一さんにお話しいただきましたが、おもしろかった!コーディネーターを担当しつつ、お三方のお話に引き込まれました。
午後は参加者の皆さんによる事例紹介&情報交換。12人の皆さんに登場いただきましたが、山梨の環境教育の魅力と可能性を実感しました。3会場で同時進行だったため、全員のお話をじっくりうかがえませんでしたが、楽しい時間でした。W自然学校のOさん、勝手に掲載してごめんなさい。
最後は、梅崎さん進行による「えんたくんミーティング」。1日の体験を整理&おすそ分けする時間でした。皆さんのコメントを聞きながら、開催できて良かったなあとしみじみ。
楽しかったミーティング、スムーズに運営できたのは実行委員の皆さん、運営補佐をしてくれた学生さんの皆さん、そしてスタッフの頑張りのおかげ。ありがとうございました&お疲れ様でした!
本ミーティング、次年度も開催したいと考えています。乞うご期待!
今年度は2月に集中実施している「立教大学ESD研究所×キープ協会の環境教育基礎講座」、昨晩は「社会教育施設における環境教育」を開催しました。最近いろいろなところで話題になっている次期学習指導要領におけるキーワードには、環境教育やESDにつながるものがいくつかあります。そのうちの1つが「社会に開かれた教育課程」。学校教育が、もっと社会や地域につながっていこう!というものですが、その際に社会教育施設は大きな役割を果たすべき、ということで今回のテーマ設定となりました。
話題提供のお1人目は、東京都多摩動物公園の坂本和弘さん。動物園や水族館で環境教育に携わっておられ、「インタープリター・トレーニング」でも執筆いただきました。
多様な園での取組みをご紹介いただく中で、園内で完結するのではなく地域とつながっていくこと、動物園は里山や海への入口といったキーワードが出てきました。そして、改めて動物園に出かけたくなりました。
話題提供お2人目は、インタープリター仲間である自然教育研究センターの根本真弓さん。都市型の環境教育施設である台東区立環境ふれあい館ひまわりの活動紹介でした。
最近おしゃれになりつつある下町とのことでしたが、近年ではご高齢の方や海外からの留学生が増えているとのことで、この方々向けの環境教育プログラムも増えているそう。地域のニーズに応える施設に刺激を受けました。
坂本さんと根本さんの話題提供の後は、「えんたくん」を使っての全員参加の情報交換。6つのグループに分かれての時間でしたが、熱気ある情報交換の最中に「終了です」と言うのが申し訳ありませんでした。
お2人に共通していたのは、きっかけ作り、コミュニティ作りを意識されていること、そして地域に開いた活動をしていこうということ。学校教育も社会教育も社会に開いていくことが大切だなと実感したのでした。
社会教育の立場で環境教育を実践しているキープ協会にとっても、地域のおける環境教育に関心を持ち続けている僕にとっても、たくさんの刺激とヒントをいただいた講座でした。
ご参加いただいた皆さん、講師のお2人、どうもありがとうございました!
4年度目を迎えた立教大学ESD研究所×キープ協会の環境教育基礎講座、今年度は2月に2回開催となっています。
今年度1回目、通算10回目となる今回のテーマは「幼児期における環境教育」。僕自身、地元北杜市での幼児環境教育事業を担当したり、日本環境教育学会での「幼児期における環境教育プロジェクト研究会」を担当したりとこの分野に関わる機会が増えています。それら活動を通して、幼児期における環境教育の重要性を実感しており、ぜひこのテーマで環境教育基礎講座を行おうと考えていました。
初めに話題提供をいただいたのは、朝霞どろんこ保育園の築地俊さん。保育園での取組みを具体的なエピソードや園児の言葉を通して、紹介いただきました。「体験から経験へ」「園児が大人を信じている」などの印象的な言葉をいただきました。保育の現場にいらっしゃるからこその、説得力あるお話でした。
次に話題提供いただいたのは、みどり環境共育事務所たのかんさあの神田浩行さん。幼稚園や保育園の環境教育を外部から支える方で、上記学会研究会のメンバーであり、共に環境教育に取組む仲間でもあります。幼児期における環境教育をどのうおうに捉えるか?どのように現場に理解してもらうか?など、重要な投げかけをいただきました。
お2人からの話題提供の後は、えんたくんを使っての全員参加の意見交換(小グループでの意見交換)。各グループ共に熱い話が繰り広げられました。最後は話題提供でのキーワードや受講者それぞれの取組みや考えに基づくキーワードが紹介されました。
今回の講座、当該分野への関心の表れか、多様なお立場の方々にご参加いただきました。まだまだ掘り下げたいテーマです。いつか、続編を開催できればと思います。講師のお2人、ご参加いただいた皆さん、どうもありがとうございました。
週末は群馬県緑のインタープリター養成講座の一環で、群馬県内の橘山、赤城山、玉原高原を巡ってきました。講師は昨年度講座修了生のお2人。先輩インタープリターによる案内は刺激的で楽しいものでした。
初日は身近な里山的環境の橘山へ。多様なドングリや野草類を観察しながら歩きました。小さいスイカのようなカラスウリが可愛い!
続いて、霧に包まれる赤城山へ。霧の中(小雨の中と言った方が良いか?)、湖畔で弁当を食べた後、小沼と覚満淵を散策。本当に霧が深かった!
その後は川場村の宿へ。温泉と美味しい料理を楽しみました。受講生の絆もさらに深まりました。
2日目は、青空の下、玉原高原へ。青空を見たのは本当に久しぶりの気がしました。群馬県出身ながら玉原高原は今回で2回目。森も湿地も気持ち良かったです。ブナ平をのんびり歩き、木の実やキノコに秋を感じました。
途中、森の中でお弁当を食べた後、玉原湿地へ。トリカブトやウメバチソウ、草紅葉がきれいでした。
あっという間の2日間でした。また、のんびり訪れたいですね。
4月29日から5月1日にかけて、第57回清里インタープリターズキャンプ(入門)が開催されました(2016年度初の宿泊型環境教育事業)。毎回楽しみにしている事業ですが、今回も刺激的で楽しい3日間となりました。
今回はお天気に恵まれた3日間でした。八ヶ岳も美しい姿で、参加者の皆さんをお出迎え。
まず、初日は3日間の準備運動の後、野外でのプログラム体験。楽しい時間でしたが、かなり冷えました!この時期は、日によって、そして朝夕の寒暖の差が大きいです。
夕食後は環境教育とインタープリテーションに関する概論を担当。皆さん熱心に聞かれていました。
2日目は、今回の事業の柱として参加者の皆さんにインタープリターとして活躍していただきました。
まずはフィールドの資源調査。思い思いに気になるものを探し、小グループでおすそ分けし合いました。当然ながら、人によって異なる視点。そこがおもしろいですね。
その後は、2~3人でプログラムを作り、相互に指導する実習を行いました。僕も参加者として各プログラムの体験をしましたが、いずれのプログラムも楽しかった!
夜はナイトハイクに出発。担当する僕にとっても、心地良い時間となりました。
最終日は、3日間のまとめ。補いの講義や参加者の皆さん同士による意見交換を通して、学びの整理。最後の昼食の後、閉校式。
毎回のことながら、今回も気持ち良い皆さんにご参加いただきました。スタッフである我々にとっても刺激的で楽しい講座でした。皆さん、どうもありがとうございました!またどこかでお会いしましょう!
最後に……、今回は参考図書コーナーに学生時代に読んでいた環境教育の本(恩師著)も置きました。個人的には原点を思い出しつつの3日間でした。またしっかり読もう!
先週、恩師である阿部治先生と弟子達による同窓会が開催されました。ぜひやりたいね!と言い始めてから構想数年。ついに行うことができました。
僕は幹事として、出席者と事前やりとりをしつつ、ワクワク感が高まっていましたが、当日はまさかの高速バス渋滞!余裕を持って出発したはずが、到着は開始時間直前!ヒヤヒヤしながらの移動でした。
当日は、1990年代から2000年代から初めまでの教え子達総勢21人が集う楽しい会となりました。まずは、阿部先生から埼玉大学時代から現在に至るまでの環境教育への取組みやそれを取り巻く状況についてのお話。次に、我々教え子からの学生時代の思い出話と近況報告。学生時代の面影を残しつつも、確実に年を重ねている同期や先輩後輩の姿はちょっと不思議でした。
楽しい時間の締めくくりは、阿部先生からの力強いメッセージ。毎週楽しみにしていた恩師の授業を思い出すと共に、大きな力をいただきました。いつまでも師匠と弟子の関係は変わりませんね。
楽しく二次会まで過ごした後、ギリギリの時間でバスに乗り込み帰路に着いたのでした。
3月11日、通算9回目(今年度3回目)となる上記講座を開催しました。本講座、これまでは太刀川記念館で行ってきましたが、今回は1号館という一番立教大学らしさを感じさせる会場での実施となりました。
2015年度テーマは「地域における環境教育」ですが、今回は環境教育の大きな主体である企業を通して考えていこうということで、「企業と環境教育」という小テーマを設定しました。お2人の講師と参加者の皆さんのおかげで、楽しくも刺激的な2時間となりました。
初めに株式会社日能研/NPO法人体験学習研究会の山路歩さんからの話題提供。山路さんとは、JAPAN OUTDOOR LEADERS AWARD や様々な場でご一緒しています。なぜ塾が環境教育やESDに取り組んでいるのか?どんな人を育てたいのか?環境教育にも示唆を与えてくれる人材評価方法などについてうかがいました。今の社会を生きる力、これからの社会を生き抜く力を育てる!という思いが伝わるお話でした。
続いては、石坂産業株式会社の熊谷さんからの話題提供。CSRとしての環境教育、そして本業とつながる環境教育のお話。石坂産業さんとは環境教育の研修会などでご一緒することはあっても、じっくりお話を聞くのは初めて。さらに近年ではメディアでたくさん登場されることもあって、楽しみにしていました。今度は施設にうかがいたいですね。
その後は、えんたくんを使っての全員参加型の意見交換会。話題提供の感想や「企業の環境教育をより充実させていくために自分がしたいこと」をお題に意見交換。「本業とつながる環境教育」「思い」「本気の環境教育」などのキーワードが浮かび上がってきました。
今年度の本講座は終了となりますが、「次年度も楽しみにしてるよ」との嬉しい声もいただいています。開催に向けていろいろ検討していこうと思います。今回、そして今年度お話いただいた講師の皆さん&ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!
3月2~3日と、第2回環境教育・インタープリテーション系研究室合同卒論発表会が開催されました。昨年度は奥多摩の山のふるさと村が会場でしたが、今年度はキープ協会にて開催。都留文科大学、帝京科学大学、麻布大学、東京農工大学の学部生を主に院生、OBなどの18人の若者と5人の教員が集いました。
日本におけるインタープリテーションの第一人者であり、帝京科学大学などで教鞭を取られていた小林毅さんが生前構想されていた事業でもあります。
初日は山梨県立八ヶ岳自然ふれあいセンターに集合後、館内の見学を兼ねてお互いを知り合う時間。ポール・ラッシュ博士の銅像にも挨拶に行きました。
キープ自然学校に会場を移し、発表会開始。今回の発表者は10人。それぞれに視点が異なり、かつおもしろい研究ばかり。研究のキーワードを挙げると…。
「自然体験活動による意識変容」「『学びあい』の手法」「環境教育指導者の手法」「復興教育の現状と発展」「地域子どもプログラムの価値」「ユネスコス クールにおける地域学習」「日本型森のようちえん」「小学校教育における主権者教育」「お米作りプログラムと動物との出会い」「地域に作る子どもの遊び場 の意義」
環境教育の領域の広さ通り、多様なアプローチからの研究は刺激的でした。そして、昨年同様に一番学んだのは我々教員陣でした。
担当教員は、都留文科大学の高田先生、帝京科学大学の古瀬先生、麻布大学の小玉先生、東京農工大学の降旗先生。僕は都留文科大学教員兼ホストとして参加。
最後の挨拶で小玉先生から「今回の教員陣の共通点は学校教育や社会教育の現場で環境教育実践を行ってきた者」と紹介がありました。現場に根ざした研究が多かったのも、この影響があったのかもしれません。
参加してくれた皆さんの今後の活躍を応援しています!またどこかでお会いしましょう!
あっという間に2月が終わり、今日から3月に突入です。2015年度も残すところ、1ヶ月となりました。短かかった2月をふりかえるとキーワードは「幼児期における環境教育」。いろいろな機会を通して、考え学んだ1ヶ月でした。
まず、前半には今年度18回目となった北杜市幼児環境教育事業のプログラム。市内A保育園周辺のお散歩と木の実を使った自然遊びでした。元気で素直な子ども達でした。
中旬には吹田市自然体験交流センターでの事業「幼児期の環境教育を考える」におじゃまし、北杜市の事業や環境教育学会の取組みをご紹介すると共に大阪での事例紹介からたくさんインプット。
下旬には北杜市保育協議会にうかがい、先生方の取組みをうかがいました。4年間ご一緒してきた幼児環境教育事業を思い出すと嬉しくなります。僕自身も自然遊びから始まる環境教育について少しお話しました。
そして、上記の合間を縫って、この3年間取り組んでいる日本環境教育学会のプロジェクト研究「幼児期における環境教育」の打合せを行い、「幼児期における環境教育のためのチェックリスト」作りを進めてきました。
時に横浜で、時に大阪で。いずれも美味しい食べ物と共に…。
来週末の弥生集会では、これまでの取組み共にチェックリストを紹介します。もう一踏ん張りといきましょう!
昨晩(2月18日)、通算8回目(今年度2回目)の環境教育基礎講座を開催しました。今年度は年度テーマを「地域における環境教育」とし、回単位で小テーマを設定しています。
今回の小テーマを「都市部での環境教育」としたのは、人や経済が集中する都市部での環境教育は、今の社会において重要な意味を持つから。都市部での環境教育はどのように実践されているのか?どんな可能性を持つのか?講師からの話題提供と参加型情報交換で探りました。
冒頭に主催者として、立教大学/立教大学ESD研究所の阿部先生(増田の師匠でもあります)より挨拶。都市部は人と情報が集まっている。このことを活かした環境教育ができるはず、との話がありました。
次に、公益財団法人日本野鳥の会の萩原洋平さんに話題提供いただきました。会としての取組み、都市部での環境教育の事例やポイントをうかがいました。野鳥が自然の変化の指標となっていることや市民参加型の調査のお話もあり、後者はまさしく環境教育だと感じたのでした。
話題提供のお2人目は、大日本印刷株式会社の鈴木由香さん。「未来のあたりまえをつくる」というコンセプトに基づいた市ヶ谷の杜の取組みや各地の工場や事業所を拠点とした環境教育の事例をうかがいました。企業間連携や地域住民との対話を重視しているというお話が印象的でした。
その後は、えんたくんを使っての参加型情報交換。ここまでの感想や「都市部での環境教育をより充実させていくには?」というお題で交流をしました。
「集中する人と情報」「身近な自然」「市民参加」「体験から学びへ」「対話」「企業間連携」など、都市部にも地方にも重要なキーワードが浮かび上がりました。自然豊かと言われる地方に住む者として、改めて都市部での環境教育の重要性や可能性を感じた講座でした。
2月8日は、岡山県の環境教育関連施設を見学させていただく機会を得ました。岡山県自然保護センターの山田さんにお勤め先のセンターと岡山県環境学習センター「アスエコ」をご案内いただきました。前者は里山にある施設、後者は都市部にある施設で立地条件や役割は違えど、いずれも様々な工夫の上で運営されていました。
自然保護センターは、駐車場の案内板がお出迎え。自然やプログラムなどが紹介されています。地味なようで大きな役割を果たす案内板です。
階段を上ると、大きなため池。ため池沿いにセンターへの道が続いています。駐車場からセンターへのアプローチは700m程とのこと。楽しく移動するために活用されているというワークシート類。楽しいしかけです。
そして、タンチョウがお出迎え!施設に目玉があるのは、良いですね。キープ協会で言えば、ヤマネですね。
センターは、築25年とのことで固定式の展示が多いようですが、スタッフ手作りのハンズオン展示や参加型の展示もあります。来館者にとって、参加体験できるのは嬉しいですね。
昼食後、おじゃましたのがアスエコ。岡山駅近くに立地する環境学習施設です。岡山県地球温暖化防止活動推進センターの役割も果たしており、今年度から同センターの指定を受けたキープ協会にとっても参考となる施設です。
館内には恐竜展示!
なぜ?と思いましたが、理由を聞いて納得。スタッフの皆さんのアイディアでした。ぜひ皆さんお出かけください。
都市部の施設は気軽に立ち寄れるのが良いですね。図書コーナーも多くの方が使われるようです。ありがたく「インタープリター・トレーニング」も置いていただいていました。図々しくもサインをさせていただきました…。
地球温暖化防止活動推進センターらしい展示や教材もあります。都市部にあると生活系環境教育もアプローチしやすそう。
施設やフィールドにうかがうと様々なヒントと刺激をいただけますね。いろいろ見て回らないと!と思った施設訪問でした。
キープ協会の環境教育事業30周年を記念して始めた「立教大学ESD研究所×キープ協会の環境教育基礎講座」、おかげ様で3年目を迎えました。今年度は「地域における環境教育」をテーマにして、第7回以降の計3回実施していきます。第7回は「自然学校と環境教育」という切り口で、話題提供+情報交換の時間を過ごしました。
冒頭に僕の恩師である立教大学の阿部先生から、講座の趣旨説明と自然学校を取り巻く状況についての話がありました。環境教育やESD(Education for Sustainable Development =持続可能な開発のための教育)において、地域はますます大きなキーワードとなってきています。
さらに、自然学校には自然体験活動の実践だけでなく、社会課題への取組みと貢献も求められるようになってきています。その自然学校の役割と可能性をゲスト2人からの話題提供と全員参加型の情報交換で探りました。
1人目のゲストは国立赤城青少年交流の家の高瀬宏樹さん。以前から、青少年教育や自然体験活動の研修会などでご一緒してきたと共に、最近ではJAPAN OUTDOOR LEADERS AWARD=JOLA の運営委員仲間でもあります。
高瀬さんからは公的な自然学校の取組みや課題のお話がありました。特に本来あるべき公共を取り戻す試みのお話が印象的でした。
2人目のゲストの国際自然大学校の佐藤繁一さんもJOLA運営委員の同志。民間の自然学校としての取組みと課題をお話いただきました。多様な視点からの社会課題への取組み事例の紹介がありました。
その後は、お2人の話題提供を受けての情報交換。格差、高齢化社会、評価など多様なキーワードが出てきました。環境教育や自然学校がやるべきことは何か?改めて考えるきっかけとなりました。ご参加いただいた皆さん、どうもありがとうございました。
なお、第8回は「都市部での環境教育」を切り口に、日本野鳥の会の萩原洋介さんと大日本印刷の鈴木由香さんにお話いただきます。2016年2月18日(木)に立教大学で開催します。ぜひご参加ください!