三菱自動車

前回は柄にもなくおセンチになっちゃったな。だって、おいさんなんだもん。
ところで、いまさら説明するまでもない、あのミツビシですが、こいつらのやってたことは、かつて自動車メーカーの設計に身をおいていたわしからみてもあり得ない。リコール隠しのみならず、やるべき車両実験を行わず市場に出していた。設計者が適当にでっち上げたものを何のテストもせず、市場にだされたら設計者は怖くて夜も寝られず、昼寝する。設計者は自分の引いた図面が絶対だ、なんてかけらも思ってない。実験でのフィードバックがあってこそ、まともなものづくりができるし、設計者もスキルができ自信も持てるというものだ。自慢ではないが、わしは自分の設計した車を運転したこともなければ、乗ったことすらない。無責任と思うかもしれないが、自分で販売店にいって試乗でもさせてもらわなければ、そんな機会は仕事上はない。だから実験のプロの目できちんと評価されなけばならないし、法的にも定められてもいる。
さらに会社の事後処理、再建計画のだめさ加減をみて現場の人間はどう思ってるだろう。わしなら四国巡礼八十八箇所参りにでも出かけたいところだ。駄目押しに三菱Grをあげてだめさ加減をみせつけてくれた。
よって、今後2年間三菱Gr全部にたいして不買だ。安くてもミツビシのDVDレコーダ買わない、ニコンのデジカメもだめ、キリンビールも飲まない、ミツビシのOEMも見逃さない。ただし三菱鉛筆は三菱Grと関係ないからOK。
しかしまだこの会社は三菱マークつけて車売れると本気で考えてんのかねえ。パリダカ優勝なんてノーテンキなCM流してる場合じゃねえつーの。
わしがまともに設計したのは2年しか売ってなかった超希少車１車種のみだからあなたの車の可能性は極めて低い、安心してくれ。もちろんその1部分なんですが。しかしやっぱり自分の設計した車に乗ってみたいものです。

ダイエー 南松山店

ダイエーの再建計画では多くの店舗が店を閉めるそうです。ここもそうです。初めてこの店にいったとき他のスーパー・量販店よりいろんなものがちょっとずつ値段が安いことに気がつきました。値段、それがスーパーでの最大の関心事でしょう。だったら、また来たいと思うのが人情でしょうが、不思議とそうは思いませんでした。この店には何かが決定的に欠けている。普通、たくさんの商品がならべてあるだけで人はわくわくするものです。たとえ買わなくても見て歩くだけでもです。それが買い物をする楽しみというものですが、この店にはそれがなかったのです。有り余る商品がならべてあるのに。明快に説明できませんが、直感的にそう思ったのでした。レイアウトが雑然としてるとか、ほとんどの人が出入りする駐車場側の入り口が裏口然としてるとか細かい理由はあるものの、一言で言うと「買い物をする楽しさ」がない、ということです。どうやらそれはダイエー全体の問題でもあったようです。
私がよく買い物をしたのは千舟店のほうですが、ここは建物自体もうありません。ここで買ったいろんなものを今も思い出すと涙がでてきます。私にとってそれだけ記憶に残る数々の品物を供給してくれたということでしょう。あんなにわくわくさせてくれたダイエー。吉田拓郎も「僕の趣味は雨の日のドライブとダイエーでのお買い物」と唄ってたダイエー。ありがとう、そしてさよなら。