車酔い

車。

それは人類が生み出した素晴らしい文明の利器。

車。

それは人やモノを短時間で遠くまで運搬できる優れもの。

車。

それは誰にも邪魔されない密室を提供し、仲間たちとの楽しい時間を満喫できる最高の空間。


しかし、非常に残念なことに、私はその車に絶望的なまでに弱いのです。

そう。

いわゆるひとつの車酔いであります。

とにかく私は車に酔わなかった事が一度もないのです。

車に乗った瞬間に条件反射的に吐き気と頭痛が容赦なく襲い掛かってきて、当然乗客と会話をするどころではなく、車中では常時自分の体調との果てしなきバトル。


昨日今日と大人数で箱根に旅行に行っていたのですが、移動中は車に乗った瞬間から吐き気を催し、周りがワイワイガヤガヤ楽しくやっている中、ずっと鬼太郎袋を抱えて気を失っていました（自衛）。

そして、目的地に到着して意識を取り戻すや否や、胸の奥から湧き上がる胃液的なものを存分に解放するという地道な作業の繰り返し。

特に今回の箱根の道は、ウネウネの山道でしたものですから、それはもう大変な旅路でした。


そして、実は私は自分で運転していても酔ってしまうことがあるという超絶的な特技も有しているものですから、

これはもう完全に、車で旅行すんじゃねぇと神様的な存在から言われているような気がしてならないわけであります。

悲しみ。


少しだけヒアリングをしてみたのですが、どうやら26歳にして「車酔い」に悩んでいるダメンズというのはかなりのレアケースみたいですね。

せっかくの楽しい旅路が、この車酔いのせいでほぼ例外なく苦痛へと変貌しているので、いつか医療技術が発達して、遺伝子組換とかで車酔いを克服できるようになる日を夢見ながら筆を置きます。