まゆげクリニック

メンタル、フィジカル両面に弱点を有する患者のリハビリ日記。

バカの壁

2006-04-16 23:25:49 | カルテ
体のある部分が猛烈に痛くて、全く寝れる気がしません。もーれつイ太郎です。

「国家の品格」に続いて読んでみました。ベストセラー「バカの壁」。

※※※
「話せばわかる」なんて大ウソ! イタズラ小僧と父親、イスラム原理主義者と米国、若者と老人。互いに話が通じないのは、そこに「バカの壁」が立ちはだかっているからである。いつの間にか私たちを囲む様々な「壁」。それを知ることで世界の見方が分かってくる。
※※※

<この本を読む前の私のイメージ>
バカの壁をどうやって乗り越えていくかという方法を述べた本。

<実際の内容>
 何故バカの壁が存在するかを、医学、宗教、教育等、様々な観点から説明し、一元論にはまることに対して警鐘を鳴らす本。

自分の期待していた内容と違っていたせいか、いまいちのめり込めず。私の頭が悪いからってのもあるでしょうが。。。

読みながらずっと、「で?」という疑問符が沸きっぱなしでした。

人によって価値観・考え方・フィルターが違うのは当たり前の話であって、重要なのは、自分と異なる「バカの壁」を持つ人に対してどのようにアプローチしていくかだと思います。そこについて結局ほとんど言及しなかったのは、ちょっと期待外れ・・・考えるきっかけは与えてやったんだから、あとは自分で考えろってことでしょうか。

と、実用レベルの内容を求めている時点で、学生の頃の向学心を失って、社会に染まってしまったような気がして、桜の花びらが散っていくような物悲しさを感じます。

ちなみに、この本のターゲット(もしくは買った人)はどういった方々なんすかね。世の中のことを何も分からずに理想を語る若者なのか、頭が凝り固まってしまった社会人(団塊の世代)なのか、それともオウム教(現アレフ)信者なのか・・・とりあえず、ボクはそのターゲットには当てはまっていないようです。

ただ、この本は『「バカの壁」が存在してるって事を認識しましょうね~』って主張を医学的・哲学的な小難しい話で補強しており、それぞれの中には興味深いものがいくつかあります。大学時代に受講した「生命科学」に似てるかな。価値観をガラっと変えられるような内容はありませんが、トリビア的位置づけで読めばもっと楽しめるかも。

暇なときにもう一回読んでみます。

P.S.私だけ?「バカの壁」がバカ売れしたのは、題名が面白いからってだけだと思う。

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