ブラザーズ・グリム【ネタバレ？】

先々週『TAKESHIS』を見て、映画館で映画を見る楽しさにハマり、うっかりまた映画館に行ってしまいました。

今回見たのは『ブラザーズ・グリム』ってやつです。

＜あらすじ＞
ウィル（ヴィルヘルム）とジェイコブ（ヤーコプ）・グリム兄弟は、いかさまの魔物退治で賞金稼ぎをする旅を続けていた。しかし、ドイツの村で芝居がばれて、その地を支配するフランス将軍に逮捕されてしまう。将軍はグリム兄弟に命じ、森で10人の少女が姿を消した事件の調査に向かわせた。猟師の娘アンジェリカをガイドに、森の奥深くに立つ塔にたどり着いたグリム兄弟は、その塔に伝わる女王の逸話を知る。その頃、森に不気味な異変が起こり始めていた・・・

いやぁ、なんか怖そうな感じですよね。予告編とかみてもそういった雰囲気をプンプンさせていたのですが、完全に騙されました。全く怖くないです。てか監督のギリアムさん、間違いなく笑かそうとしてます。カツラネタ使い過ぎ＞＜ハゲは万国共通の笑いなんですね。

あと、グリム童話のキャラクターがいっぱい登場するということで、個人的にはグリム童話のいろんな話（シンデレラ、赤ずきん等）が複雑に絡み合って、見終わった後「お見事！！」ってスタンディングオベーションしたくなるような映画であることを期待していたのですが、そういった観点で見れば全くの期待はずれでした。グリム童話達は話の中でちょろっと出るだけで、ストーリーに関係するものはほとんど無し。おそらくこれ自体がグリム童話の一つで、他の話はゲスト出演という位置づけなのでしょう。特に頭をひねった様子は見受けられず・・・

キレイだと評判のCGも、実際には他の映画と変わらないかそれ以下だったように思えます。絵自体はキレイなのですが、動きが不自然すぎて違和感感じまくり。もうちょっと頑張って欲しかったかな。これならFFの方がまだましでした。

なんか非難ばかりになってしまいましたが、あくまで見る前のイメージと違ってたってだけで、全体的に見れば結構面白かったと思います。キャラの背景がほとんど紹介されず、感情移入は困難でしたが、出演者の演技は抜群(特にカヴァ～ルディ)だったし、中世を舞台にした映画ってのはその雰囲気だけで2割増しですしね。クスクスと笑えるシーンもチラホラ。佳作って感じ。

オーソドックスな正統派映画が大好きという方はぜひご覧になってみて下さいな。