小笠原巨人決定

４年契約が決め手　小笠原巨人決定(スポーツニッポン) - goo ニュース

今年度パリーグ2冠王且つMVPの日ハム小笠原の巨人移籍が決定しました。

小久保が抜け、主力にも衰えが見えつつある巨人にとって、バリバリの即戦力で、しかもぽっかりと空いてしまう三塁（期待の若手もいない）を守れる小笠原の獲得は、自然の理と言えるでしょう。

4年16億円という契約も、小笠原の能力から行くと妥当性のあるものであり、非常に納得性の高い補強でした。
（これだけで終わっていればよかったのに・・・）

私は巨人ファンでもなんでもないですが、1プロ野球ファンとしてはやはり巨人には強くあって欲しいですからね。この補強には賛成です。


やはりプロ野球チームにはそれぞれチームカラーが無いと面白くありません。

そして、巨人に求められるチームカラーは『常勝』です。
スラムダンクの海南も、常勝だからこその海南なのです。

そして、常勝である以上、一時的ではなくて長期的に強さを保つ必要があり、巨人もそれを自覚してか「生え抜きのスター育成」を提唱しています。

しかしながら、それにも関わらず今年の巨人は以下のような愚行を行っています。

① イ・スンヨプとの超大型契約
4年30億円・・・？松井秀喜と同等もしくはそれ以上の評価・・・？いくらメジャー流出を防ぐためとはいえ、たった1年活躍しただけで1億6千万円からの大幅up＋複数年契約。これでは他の選手がやってられませんよ。今まで他の選手には「1年活躍しただけではなく、複数年活躍してこそ1流だ」という論理で年棒を抑えていたはず。イ・スンヨプが新庄のようにファン獲得（韓国ファンは増えたかもしれませんが）に貢献したわけでもなく、チームも4位に低迷。こんな状況での超大型契約には疑問符がたくさんついてしまいます。もしかしたら4年を待たずにメジャーに行ってもらって、そのときの移籍金で元を取る算段なのかもしれませんが、チームメイトにとってはそんなことは関係無し。この特別扱いが少なからずモチベーション低下につながっていることは間違いないでしょう。

② 谷⇔長田、鴨志田の不可解なトレード
右の外野手が欲しいというのは分かります。しかし、矢野や亀井といった伸び盛りの外野手がいるにも関わらず、22歳でまだまだ将来有望な長田、鴨志田の両名と、怪我が多く、近年は満足な成績を残せていない33歳の谷をトレードするというのは非常に理解しがたいものがあります。特に長田選手は身体能力は松井稼頭央以上とも言われ、鴨志田選手も150kmのストレートが武器の本格派と、見切るには早すぎる逸材です。もし仮に谷が1,2年活躍したとしても、それはあくまで単発的なものであり、若手が経験を積めないという意味ではむしろマイナスの効果ではないでしょうか。また、1番谷構想を掲げているらしいですが、今年ブレイクしそうだった脇谷、鈴木の1,2番コンビは一体どうするのでしょうか。理解に苦しみます。獲りゃいいってもんじゃないっすよ。

③ 生え抜きの仁志放出
いくら志願してきたとはいえ、生え抜きで幹部候補生の仁志を、横浜の小田嶋という無名な選手とトレードするのはどうかと。原監督との確執で出場機会が激減したのが原因だと噂されていますが、これは監督に歯向かったら干されるんだ、と選手に捉えられてもおかしくありません。これでは選手は監督に戦々恐々としながらプレーせざるを得ませんね。そういえば巨人は昔川相選手もあっさり放出してしまいました。生え抜きがあっさりと切られ、スタメンにはFAや外国人などの補強選手がズラリ。これでどうやってやる気を出せというのでしょうか。

もちろん①～③に対しては人によって様々な意見があり、私の意見が間違いなく正しいと言ってるわけではありません。

しかし、これらはいずれも先に挙げた「生え抜きのスター育成」に反する行為であり、この矛盾性が生え抜き選手に悪影響を及ぼすことは否定できないかと。

ちなみに、来年の巨人の予想オーダーはこんな感じかしら。

捕手　阿部（生え抜き）
一塁　李
二塁　小坂
三塁　小笠原
遊撃　二岡（生え抜き）
左翼　高橋（生え抜き）
中堅　谷
右翼　小関（木村拓也？）
代打　大道（吉永？）

生え抜きいなさすぎ。

これに新しい外国人が加わってくれば完璧ですね。
これでアリアスが残ってれば、巨人の悲惨さがさらに増して面白かったのになぁ・・・

さてさて、来年は一体誰を獲得するのか。

鈴木尚典辺りどうでしょうか。

ぜひぜひ皆さんも予想してみてください。