「美しい退場は、自分がするのではなく、会社が用意してやるものだ」by勤続30年の建築会社のキム部長→主役ジノクの夫(キム・ウンス)
若手の取締役から、「美しい退場を」と、早期退職を宣告されるも、これを拒んだところ、建て直しが不可能なスーパーへ異動させられたあげく、その赤字分も退職金から引かれた為激怒して会社へ乗り込んだキム部長。
そのキム部長が、「だから美しい退場を、と言ったでしょう」、と言い張る取締役に、売れ残った干物をばらまきながら放った言葉。
今宵は、管理人的ネ申ドラマの一つである、『チャダルレ夫人の恋人(原題)』からこのセリフにしました。
定年まで後数年というところで典型的なリストラに遭ってしまったキム部長ですが、こうなるまでは、逆に自身が部下をリストラしてきました。こんなセリフで。
「君は有能だ。だからどこへ行っても仕事ができる。」
ところが今度は自身がリストラ対象者にされてしまいました。会社というところの非情さ、無常さ、身につまされます。
このドラマ。BS11では次のように紹介されています。
《幸せから人生どん底に!? 韓ドラ高視聴率女王たちの共演で贈る、愛と友情のハーモニー!》 世を騒がす女たち、参上! 友のためなら命も懸ける? 果たして今日の問題は……。 押し寄せる危機に立ち向かう中年女性たちが巻き起こす、愉快・痛快・爽快ストーリー!
韓国ドラマのタイトルですが、時折、大人の理由なのかなんなのかわかりませんが、日本へ入ってしばらくすると、全く別のタイトルに変えられることがあります。この『チャダルレ夫人の恋人』もその一つ。明らかに「チャタレイ夫人の恋人」から引っ張ってきたであろうユニークなタイトルは、初放送時はそのままでした。が、いつの間にか、『崖っぷちの魔女』と平凡なタイトルに変えられてしまったのが残念ですが、リストラや認知症、離婚など、どこの家庭でも抱えていそうな身近でシビアな問題をテーマにしながらコミカルな流れに仕立てた傑作ドラマで、おすすめです。