今日は、ちょっと時間がたってしまいましたが5月末に伺った坂東市の御朱印巡りのご報告をさせていただきます。
坂東市は、旧岩井市と猿島町が合併して誕生した市であり、平将門が本拠地としていた場所として数々の伝説が残っています。
逆井城址公園を散策した後、慈徳山萬蔵院~沓掛香取神社~明王山慈光寺(ぽっくり不動尊)~国王神社~自性院などを廻りました。
①慈徳山萬蔵院 坂東市生子1617 電話 0280-88-0737
萬蔵院の開創は平安時代の高僧・理源大師により870年にされたとされ1000年以上の歴史があります。徳川時代には地方最高の御朱印と
大名の格式を与えられ6万坪の境内を有していたとされています。途中火災などで多くの建物が焼失し今の本堂等は1800年以降に建立
されたものです。明治維新以降に荒廃した時期が時もあったようですが第72世中川大俊上人が現在の萬蔵院を再興したそうです。
深い樹木に囲まれて決して整備がされている感じではありませんが歴史の重みを感じる佇まいがあります。
②沓掛香取神社 坂東市沓掛4124 電話 0297-44-2126
沓掛香取神社の創立年代は明らかではありませんが社伝によればやはり1000年以上前より歴史を重ねているといわれ、御祭神は
経津主大神(ふつぬしのおおかみ)と軻遇突智大神(かぐつちのおおかみ)で農業・商業をはじめ諸産業に広く無辺な御神徳を授ける
とされています。現在の本殿は江戸時代中期に建立されたものとされています。
境内社は春名社・聖徳社・天満宮・日枝社・庚申社が祀られています。
③明王山慈光寺 「ポックリ不動尊」 坂東市弓田388-2 電話0297-35-1508
慈光寺は奈良時代の746年に行基菩薩の高弟がすべての悪魔を退散させ、世の中を平和にするという衆魔降伏、真理円融の道場として創建された
とされ知恩院と称し不動明王が祀られました。平安時代には平将門が石井に営所を構えた際に鬼門除けの守り本尊として深く信仰したと伝えられ
ています。その後鎌倉時代に天台宗に帰属し慈光寺と寺号を改め、阿弥陀如来を本尊としました。
戦国時代に戦火に会い阿弥陀堂以外を焼失しましたが、不動明王のご尊像は銀杏の大木に守られ火難を避けたと伝えられおり、不動堂再建まで
阿弥陀堂に安置されていたことから、不動尊を信仰すれば願いがご本尊の阿弥陀如来まで伝わり、特に亡くなる時は苦しまずポックリと人生を
終えることができるという信仰が広まったとされています。
④国王神社と自性院
国王神社 坂東市岩井951 電話 0297-35-2395
自性院 坂東市馬立593-1 電話 0297-35-1605
国王神社の祭神は平将門公で三女の如蔵尼がこの地に庵を結び父将門の像を刻み将門大明神として祀ったとされています。
御朱印は正月三が日と11月の祭事の際の年に2回しかいただくことができませんので、参拝だけとなりますが常緑樹に囲まれた
茅葺屋根の社殿は入母屋造りで拝殿・幣殿・本殿は神さびた趣があり、訪れる価値はあると思います。
自性院にもうかがって御朱印をいただきました。
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