~上海どんぶらこ~

2022年7月、3度目の上海上陸! 中華圏と日本を行ったり来たりのどんぶらこ生活。きっと最後の海外生活記録ブログです。

2023年3月29日 西安・成都旅行3日目-①

2023-03-29 10:15:34 | 日記

本日は、この旅行のメインイベントの1つ。
麦積山の石窟を観光してきました。

麦積山石窟は、敦煌の莫高窟、大同の雲崗石窟、洛陽の龍門石窟とともに中国四大石窟に数えられると知ったのは、何度かご紹介してる加古さんの本。 まずは西安北駅から高鉄に乗って1時間半の所にある、天水南駅へ。



ここから公共のバスで行く事もできるようですが、今回は失敗する事は許されないので、車をチャーター。 1100元也。西安の日本語でやり取りできる旅行会社に頼んでるので、お高めだと思います。。。道路はかなり工事中の所が多く、久しぶりに、田舎に来た~~~という感じ。 車で1時間弱で、駐車場に到着。

麦積山は、2014年に「シルクロード:長安-天山回廊の交易路網」の一部として、世界文化遺産に登録されています。



こちらでチケットを購入。1人80元。 



そして、16人乗りかな?電動バスに乗って入口まで。 バスが往復で15元。



上のボード、820メートルで到着みたいに書いてありますが、絶対、距離もっとあるし、坂道だし、バス降りてからも結構自力で歩かないといけないので、バスに乗ることをオススメします。

今日はめっちゃ良い天気~
3月末だけど、標高が高いからか、まだこちらは梅の花が綺麗で良い香り♪



馬で送るよ~~~~~~って言うのも、中国の観光地にまだ残ってたんですね。 50元だって。



そこから数百㍍で全貌が見える場所に到着。





なんだか模型みたいに見えますが、真ん中のあたりに15メートルほどの仏様がいらっしゃるのが見えます。 既に来て良かった~~と思った瞬間。

入口の方に進んで行くと、紹介のボードがズラっと並んでいて、日本語の解説もありました。大事そうな所だけピックアップ。



☆麦積山は麦積崖ともいい、その姿は「農家の積麦のように見えること」から名付けられた。麦積山の山の高さは142㍍で、記載された史料によるとこの石窟は十六国の後秦(384~417年)に彫られた。現存される窟龕は211。泥塑・石彫塑像は7000体余り。壁画は1000㎡余り。(龕:ずし・がん。龕とは仏像を安置するために掘られた洞穴のことです) 

そのボードのエリアを越え、入口に進む途中に、今度はガイドさんの受付所が。 イヤホンガイドはやってなくて、有料の石窟のガイドならしてくれるとの事。 敦煌の莫高窟にもあったけど、ここにも有料あったか・・・

133窟・135窟・127窟 1人180元
43窟・62窟・121窟・123窟・142窟  1人160元
44窟・74窟・76窟・78窟・102窟・115窟・155窟  1人100元

あと、窟によっては、1日の制限人数なども決まっておりました。

高い・・・が、ここまで来たので、いくつか見てみたいと、また説明ボードまで戻って、どれにするか吟味。

すぐ決まったのは、44窟。 
「東方のモナリザ」という言葉に惹かれました♪

もう1つはどこにしようか~と、受付のお姉さんに相談して、日本人は133窟を見る人が多いとのアドバイスで、133窟に決定。

ちなみに、有料の窟を見る場合、ここで決めてお金を支払わないと見れません。 私達が133窟に入る時に、中国人の観光客が、「見たい~~お金は払う~」って騒いでましたが、お姉さんはガンとして受け入れてくれなかったです。

そしてやっと入口ゲートを入って、最初の階段へ。


石窟の地図。



中は一方通行で、西側と東側のエリアに分かれてます。
見られない場所、階段のない所もあるので、全部は見れません。

我々は、有料石窟のガイドのお姉さんは、有料の所だけでなく、途中の無料の石窟もどんどんとガイドしてくれるので、中国語の単語は難しくてわからない事は多かったですが、頼んでよかったと思います。



写真はダメみたいな表示もありましたが、お姉さんは、外の石窟は撮ってもいいわよ~ 金網があるので、携帯を金網にくっつけると上手に撮れると説明までしてくれました♪





あんまり歴史的な事に興味がないのですが、やさしい仏様のお顔には癒やされます。 それを1500年以上前に、どうやってこんな崖に作れたのか、ほんとに不思議です。

下からでも見えた、13窟の3体の仏様。




随の時代(581年~618年)に作られ、
真ん中の本尊は、15.7㍍。
麦積山の最大の造像です。

当初、この仏様は、楼閣で守られていましたが、年月が経って楼閣が崩壊して、仏様は外に露出してしまってます。 壁面にある多くの大小の穴は、楼閣の梁がさされてました。



お隣は、9窟


ずらっと並ぶ7つの窟に 合計19身の造像。
7身の仏様、10身の菩薩様、2身の弟子。

それぞれ表情も服装も違うし、壁画も色々あり、見応えがあります。





こちらの窟は、天井の右上に鮮やかな色彩の、「共命鳥」が描かれていて、身体は鳥、頭は双頭の子供で、面影は満月のようでかわいい感じです。





ここの上には、数え切れない仏様の頭。ちょっと怖い。



仏像に気を取られてますが、移動はかなりスリリング。笑
高所恐怖症の方は結構怖いかも。





階段はアミアミなので、景色が透けております。



歴史的な物を見ながら、アトラクションに乗ってる気分も味わえる。 なんてお得な場所なんでしょう。

麦積山石窟で見学する事ができる一番高いところ。


左右には、「阿吽」の像。




阿吽の像は中国語では何て言うのか、お姉さんに何度か教えてもらったのだけど、「ハ・フン」って言われたような・・・ 調べます。

ここに並ぶ窟の仏様も、ステキでした。






こんな細い通路を通って、西側エリアへ。

高い場所なので、景色も絶景です。



今の時期は、まだ木が枯れ木な感じで寂しいですが、冬は雪景色が綺麗なんですよ~と。 滑りそうで怖いじゃん。

上まで来たので、今度は下りの階段。
で、その先は、有料の133窟。
鍵で鉄門を開けてくれます。


有料の石窟は、残念ながら撮影禁止・・・
133窟は、現存する像が最も多く、塑像が27体、窟壁や龕内の彫像は、如来、千仏、菩薩、弟子、飛天、供養者などその数は千を超えるので、万菩薩堂と呼ばれています。

一番感動したのは、入ってすぐの所に立っている、釈迦如来立像 宋代(960-1279)
お釈迦様が、弟子にかざす手や指が、子を思う親の思いを優美に表現していると言われています。 そのまなざしがとても優しいのですが、ビックリなのが蛍光灯の光の下だと目を閉じているだけのお釈迦様が、蛍光灯を消して、外の光が当たるようにすると、目が青く開いて見えて、その美しさに感動。 何度もやってもらっちゃいました。笑

これが造られている時はもちろん蛍光灯の光は無いわけで、作り手としては、きっと青く光る、優しい面影で慈しむ仏様を造りたかったのだと思われます。本当に癒やされます。

他にも見所沢山で、133窟だけで30分以上いたと思います。
ガイドさんも若いお姉さんだったけど、ずっと説明してくれて、高かったけど、見て良かった~~~~~~と思いました。

他にもいっぱい写真撮ってますが、長くなったので、最後に印象的だったやつを。



力士 だそうな。


下まで降りてきて、崖と階段を見ると、コワっ。
すごいところを歩いてたなぁ~



入口のところにあった、お土産屋さんから。




行くのも観光も大変でしたが、中国の観光地の中でも、かなり心に残る1つになりました。

で、おなかペコペコで、遅めのお昼ご飯は、運ちゃんに連れて行ってもらった、地元の農家楽。


ビールはもちろん常温~


地元の名前がついている、天水雑【火会】55元


一番気に入ったのは、こちら。

花椒芽 35元  

その名の通り、花椒の芽。
気に入りすぎて、後にタオバオで購入する事になるのだが・・・笑

ご主人に作り方を聞いたら、唐辛子とニンニクを入れた油で、油通しをしただけだと。
味付けは、トリガラスープの素と塩のみ。

花椒の香りがフワっとして、やわらかい葉は、食べても食べても食べ飽きない。
できる事なら、もう1皿食べたかったよ。

お腹満たされ、あとは西安に戻る新幹線の時間まで、街の散策で~す。
その2へ続く・・・



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