雑踏に塗れ
一人の少女が
ポツンと現れる
それは
いつかの私だった
タバコを吹かし
銀色の髪
グレーのカラコン
貴金属を
あらゆる処に
付けては何かに
訴え掛けている表情
居場所のない現実に
どうしようもない
雑念に駆られる
間煩い並びから
何かに逃げる様に
また追われる様に
焦る鼓動
その視線は
薄暗く淀んでいた
何に対しての
怒りなのか
それすら
わからなかった
あらゆる冒涜に
塗れている自分に
怒りを覚えて
いたのかもしれない
いつしかの
清んだ瞳は
見られない
孤独に
飢えていたワケでもなく
ただ
ただ
想いを深く胸に
刻み込む・・
これは
私が
十代後半ぐらいの頃
だったかな
家に居たくない気持ちが
強かった
そんな時期でも在り
まぁ家庭環境が・・
と言う事でしょうか
ある方の文を
私に重ねて
過去に戻った心境ですが
私は
ただ話を聞いてくれて
共感してもらいたい
だけなのに
それを頭ごなしに
否定したり
説教染みた会話しか
できない父
口で言う事が
儘ならなければ
終いには武力か
そんな父に
話しなどしても無理だ
と
私は徐々に
会話すらしなくなり
え?
だって黙ってた方が
何も言われず
自分が嫌な思いしなくても
イイじゃん・・
そんな
毎日がイヤでイヤで
家に
寄り付かなくなったね
まぁ
所謂家出ですね
ガッコは入れば
中身が良かろうが
悪かろうが
出れば
それだけで
勲章になるからね
まぁそんな中で
とある家族に
転がり込んで
色々教えてもらった
経験があります
過去の日記にも
書いたけどね
自分では
気が付かないけど
こうゆう環境って
今になって
あ~なるほどね
って思う事が
あるんですよね
父親に
愛されなかった娘が
色んな事に
影響してる事を・・
どこかで自分の中で
理想の父親像を
描いてるんだろうね
恋愛もそう
男ってみんな
悪い印象しか
持てない自分が居たり
その反面
父と同じぐらいの
歳の人としか
付き合えない
自分が居たり
様々だよね
今となっては
ハッキリ父親に
言ってやりたいけど
もう早々
逝ってしまったので
言えませんが
別にさ
家族なんだから
家の中で虚勢張って
何の意味あんの?
それに
自分の価値観か
経験か知らないけど
押し付けてくるのも
全く以て
余計なお世話
アレだけど
夫婦で仲が良いのが
よかったなー
喧嘩するなら
見えない場所で
してくれって
母も
父の不満満載だから
愚痴の一つや二つ
いや
百個も千個も
あるかもだけど
聞かされる私等は
とても
嫌な気分になってた
やはり
母を肩持つから
嫌な事も
言えなかったよ
心配
かけたくなかったからね
けど
そんな父でも
私は好きです
所々で見せる優しかった父
自分の表現が上手くできない
私等にどうやって
接して良いかわからない
そんな単純な事が
出来なかった父
不器用なんだね
なんでも無い事でも
話せばイイ
わからなければ
聞けばイイ
一緒に出掛けたり
買い物行ったり
すればよかったじゃん
一緒に
計画して行動してさ
けど
過干渉や
拘束は
やめて
いつまでも
子供じゃ
ないんだからね
by・・・メズ