

昨日は地域の村祭りである「厄神祭」が行われました。
夫の生まれ育った土地にダムが出来て、そこにあった村の氏神神社もここ亀岡に移転しました。
昔は日吉町(現在の京都府南丹市日吉町)ではかなり大規模な祭典だったらしい。私も結婚してすぐに日吉町最後の「厄神祭」を経験しました。夫はいつも私に「貴重な体験が出来てよかった」という。私も確かにそうだと思います。
「賑やかさ」の規模でいうと、おそらく京都の北野天満宮の毎月の縁日「天神さん」くらい大きかったのだろうと思います。というのは私が体験した最後の「厄神祭」でもたくさんの人出で露店も多かったにもかかわらず(下の写真)、それでも半分の規模だということらしいから。
あれから20年。
ダムで移転した氏子は方々に別れてしまったため、規模こそかなり縮小されて存続するこの村祭りを担う世代も数少なくなってしまいました。
夫は昨年の「厄神祭」のときは父親が亡くなって喪中だったので、父親に代わって今年初めてこの祭りの主催者側で役を担いました。
この神社の役の人たちの中で夫は最年少くらいであり、「昔の祭り」を経験した最後の世代の一人です。
今年成人式だった息子はむかしの「厄神祭」を全く知らない。
毎年1月19日に行われるため平日であることも多々あり、学校があるため馴染みがありません。第一、向こうではたくさんあった露店がこちらへ来てたったの5軒になり、さらには「たこ焼きや」の1軒だけになってしまったからなおさらです。
時代の流れとは寂しいものです。
一度きりの昔の「厄神祭」。私の貴重な思い出です。20年か・・・