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農水省、大蘇ダム大量漏水の調査結果を公表 – 八ッ場(やんば)あしたの会

2025-03-09 10:16:02 | 未分類

農水省、大蘇ダム大量漏水の調査結果を公表 – 八ッ場(やんば)あしたの会

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 国が農業用水の供給を目的に計画した大蘇ダム(熊本県産山村)は、2005年にダム堤が完成しましたが、大量の水漏れが発生し、2010年度からダムの湖底と法面を遮水する大規模な補修工事を実施してきました。
 それでも漏水が止まらないことから、2022年度から今年度まで3年をかけて漏水の原因調査を行ってきました。さる2月26日に開いた「国営造成農業用ダム安全性評価委員会」で調査結果が公表されました。

 報道によれば、大蘇ダムの漏水は一日最大2万5000㌧にも上り、未対策の箇所だけでなく、対策工事を実施したコンクリートの目地などからも漏水が確認されているとのことです。今後、「セメントを混ぜた土を敷く」(2/27読売新聞)といった対策工事をすべて国の負担で行うとのことですが、事業開始当初は約130億円だった総事業費は、すでにこれまでの対策工事で6倍近い約720億円に膨らんでいます。

 もともと大蘇ダムは必要に迫られて建設されたダムではありません。明らかに貯水に不適な場所につくったダムは、最終的に漏水を止めることが可能かどうかわかりませんが、計画の杜撰さについて責任を追及されることはなく、ダム撤去という話も出ず、税金が漏水と同様、流れ続けています。

 

◆2025年2月27日 NHK熊本放送局
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20250227/5000024627.html
ー熊本 産山村 大蘇ダム水漏れ“水が想定以上に地中に浸透”ー

 国が産山村に建設した農業用の大蘇ダムで大量の水漏れが起きた問題で、九州農政局はダムの水が、想定以上に地中に浸透したため、とする調査結果をまとめました。
 今後、コンクリートの補修など追加工事にかかる費用は全額国が負担するとしています。

 産山村に国が建設した大蘇ダムは阿蘇市と産山村、それに大分県の竹田市に農業用水を供給するダムで2005年に完成しました。
 ただ、2008年に大量の水漏れが確認されたため、追加工事を経て、2020年から本格運用が始まったものの、その年、再び大量の水漏れが確認されました。

 これについて九州農政局は3年前から行ってきた調査結果をこのほど公表しました。
 それによりますと漏水はダムの水が、想定以上に地中に浸透していることで起き、1日あたり最大2万5000トンほどが浸透しているということです。
 漏水が確認された場所については対策がとられていなかった上流部だけでなく、漏水対策のために設置されたコンクリートの継ぎ目からも確認されたとしています。

 ダムの総事業費はすでに、当初の5倍以上にあたる720億円に膨れ上がっていますが今後の追加工事にかかる費用は全額国が負担するとしています。
 九州農政局は農地への給水に問題はないとしていますが、関係する自治体に説明し理解を求めることにしています。

 

◆2025年2月27日 読売新聞九州発
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20250227-OYTNT50066/
ー農業用「大蘇ダム」漏水続く原因は…「ダム湖の湖底などから想定以上に水が地下に浸透」九州農政局が見解ー

 九州農政局は26日、漏水が続いている農業用の大蘇ダム(熊本県産山村)について、ダム湖の湖底などから想定以上に水が地下に浸透していることが漏水の一因との見解を明らかにした。今後、漏水を防ぐためにセメントを混ぜた土を敷くといった対策を計画している。

 有識者による専門家委員会が原因を調査しており、熊本市であった会合で報告した。大蘇ダムは同県阿蘇市や大分県竹田市の農業用水を安定確保するために建設された。2005年に本体工事が完了したが、地盤からの水漏れが判明。対策を行ったが、19年の貯水試験でも漏水が続いていた。

 農政局によると、22年度からの3年間で水中や地質を調査した。ダム湖の湖底などに水を通しやすい地層が多く、1日約2万5000トンが地下に浸透しているという。このうち約6割は、コンクリートで覆うといった対策が未実施のダム湖上流部での浸透とみられる。

 ダムの貯水率は25日時点で44%だが、農地への給水に支障はないという。非公開の会合後、同局農村振興部の細井和夫部長が取材に応じ、「地元自治体への費用負担は求めず、追加で対策したい」と話した。

 

◆2025年3月5日 RKK熊本放送
https://news.yahoo.co.jp/articles/b76e9f597cb475eaaae47617221b6c97de00a0e7
ー1日2万5千トンが漏水する国営大蘇ダム 2025年度に再び補修へ 総事業費は約6倍「720億円に」ー

 想定以上の漏水が続く熊本県産山村の国営大蘇ダムについて、九州農政局は2025年度から補修などの対策工事を行う方針を明らかにしました。
 大蘇ダムは熊本県阿蘇市と産山村、大分県竹田市に農業用水を供給することを目的に1979年に着工しました。
 ダムは高さ約70メートル、長さ約260メートル、有効貯水量は約390万トンの規模で完成しましたが、2005年の試験湛水後に想定以上の水が漏れていることが判明。補修工事を行って2020年に供用が始まりましたが、その後も漏水が続き、九州農政局が原因を調べていました。

 そして2月26日に熊本市で開いた安全性評価委員会で、有識者などに調査状況を説明した九州農政局によりますと、以前の補修工事の際にダム湖の斜面部をコンクリートで覆ったものの、そのコンクリートのつなぎ目から漏水が見つかったほか、ダム湖の上流部でも新たに漏水を確認しました。
 漏水は、ダム湖全体から地下に浸透。満水時には1日に最大で約2万5000トンが地下に浸透していて、このうち約6割がダム湖の上流部分から、地下に染み出ていました。

 そのため国は2025年度から、コンクリートの補修工事や上流部での漏水を少なくする新たな工事に取り組みますが、追加工事の費用は国費で賄い、地元には負担を求めない方針です。
 止まらない漏水に対し、補修工事を繰り返した結果、事業開始当初は約130億円だった総事業費は現在、6倍近い約720億円に膨らんでいます。

 

◆2025年3月7日 日経XTECH
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00142/02186/
ー水がたまらない大蘇ダム、全面補修後も「地中に想定以上の浸透」ー

 農林水産省九州農政局は熊本県産山村に建設した大蘇(おおそ)ダムで大量の漏水が続いている問題について、水が想定以上に地中へ浸透しているとする調査結果をまとめた。漏水対策を実施していない上流部の他、法面(のりめん)に吹き付けたコンクリートの目地などから水が漏れている。2025年度から追加の対策工事に着手する。九州農政局が25年2月26日に明らかにした。

 大蘇ダムは農業用水を供給する堤高69.9m、堤長262.1m、有効貯水量389万m3のロックフィルダムだ。05年に本体工事が完了したが、その後の試験湛水(たんすい)で想定通りに水がたまらず大量の漏水を確認。10年度から順次、ダム湖の湖底と法面を全面的に遮水する補修工事を実施した。

 しかし、20年の本格供用開始後も漏水は収まっていない。1日当たり最大で2万5000m3の水が地中へ浸透している。火砕流堆積物と火山灰土が交互に堆積するなど不規則で複雑な地質構造のため、想定以上の浸透が生じているという。

 

 


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