地震・豪雨災害後も制作に励む…輪島漆芸技術研修所の卒業生や研修生の作品展 創意工夫詰まった38点並ぶ (2025年3月11日)
2025/03/11
地震や豪雨で被害を受けた輪島市の輪島漆芸技術研修所。一時、授業が中断するなど 研修生たちの制作活動も大きな制約を受けました。こうした中、11日から金沢市内で研修生や卒業生の作品を紹介する作品展が始まりました。 黒い漆に蒔絵で夜の街並みのきらめきを表現したお腕。沈金で朝日に照らされる富士山を表現したお盆。輪島漆芸技術研修所で蒔絵や沈金などを学ぶ研修生が手がけた作品です。金沢市の「しいのき迎賓館」では11日から作品展が始まり、研修生の修了作品やこれまでの卒業生の作品あわせて38点が並んでいます。このうち、修了作品はデザインから漆の塗り上げ、装飾までを研修生が自ら手がけたものです。 輪島漆芸技術研修所は去年の地震や豪雨で甚大な被害を受けましたが、去年10月から授業を再開。いまだに研修所の設備が十分に使えない中、研修生たちは災害後も作品作りに励んできました。 娘の作品を見に来たというこちらの男性は…。 娘の作品を見に来た父親: 「本人が頑張った結果かなと思って感動して見ていました。伝統芸術ですからずっと後々まで引き継いで欲しいと思います」 輪島漆芸技術研修所・内島一郎さん 「いろんな不安がたくさんあったと思うんです。その中でも一つの作品を作り上げたたということで今後も漆を続けようってさらに気持ちが高ぶったんじゃないかと感じています」 研修生たちの創意工夫が詰まった作品展は今月16日まで「しいのき迎賓館」で開かれていて今月21日からは輪島漆芸技術研修所でも開かれます。