携帯版・なごぐら

携帯アプリから作った名古屋で暮らす女性のブログ。
ナゴヤかな?名古屋かな??。
地元の魅力発掘ブログ。

羊のムーアと魔法の鏡。

2021-11-26 19:11:57 | お話づくり。童話など。
(「羊のムーア」つづきより)

鏡を二人が覗きこむと
不思議な力で吸い込まれて
しまいました。

そう、ここは、鏡の国です。
逆さまに映ったガラスの
かけらから、悪魔が出てきました。

「ケケッよく来たな。
ちょうど退屈してたんだ。
オレとゲームでもしないか?

ムーアは、言いました。
「ゲーム?何をするの?」

「ここは、鏡でできた世界だからな。
そこでだ。オレの言うものと
反対のものを探して持ってくるんだ。

「ゲームの終了は、3日間。
もし、間違えたりギブアップしたら、
お前達の負け」

チョウチョさんが言いました。
「私たちが勝ったら何を
してくれますか?」

悪魔は、また笑いました。
「願い事を一つかなえてやるよ、
そのかわり、必ず役に経つとは、
かぎらないからな。」

「わかりました、いいでしょう」

ムーアは、やめるように
なんども言いました。
悪魔は、約束なんてしてくれない
ことを長老からきいていたからです。

でもチョウチョさんは、
振り切って悪魔のゲームに
乗ってしまいました。

つづく

羊のムーア

2021-11-26 16:55:52 | お話づくり。童話など。
柔らかい花でいっぱいの
白い国に羊の町がありました。
ここには、羊のムーアが
いました。

あるとき、ムーアは
花畑でチョウチョさんを
見つけました。

チョウチョさんは、
旅人でしたが、
旅の途中、疲れて
しまったのです。

ムーアが話を聞くと
自分がどこにいこうと
していたか、わからなくなった
と、言いました。

「会いたい人はいないの?」
「本当の自分に会いたい」

ムーアは、本当の自分とは、
だれのことなのか、
わかりませんでした。

そこで町の長老の家を
訪ねました。
ムーアが訳を話すと、
長老は、一枚の大きな鏡を
くれました。

つづく。