令和6年1月14日。恐ろしく寒い一日だったので遠出は避けて、近所の映画館「アムゼ」で、ディズニー100周年記念映画の「ウィッシュ」を観た。
映画は、魔法を使える王様が統治するロハス国の話だった。この国では18歳になると、自分が持つ「願い」を王様に捧げる決まりがある。王様は集めたみんなの「願い」を城に大切に保管している。
王様に願いを捧げた後は、何を願っていたのかはすっかり忘れてしまうが、そのことで、挫折して「願い」が成就しない等という絶望は味わうことはない。また王様は月に1回、良しと決定された国民の願いを魔法の力で実現させてくれる。主人公は、王様に謁見して今年で100歳になる自分のおじいちゃんの願いを叶えてあげて欲しいと嘆願する。
ところが、王様はランダムで願いを叶える人を選んでいたわけではなく、国にとって有益な願いを持つ者だけを優先して選び、国にとって悪影響があると判断される願いは決して叶えるつもりはなかった。100歳のおじいさんの願いである、「ギターを弾いてみんなに聴かせたい」という願いは、国民に危険な影響があるかもしれないと却下されてしまう。
叶えるつもりがないならおじいちゃんに「願い」を返せ、ということで主人公は王様から「願い」を奪還する活動を始める。王様はその活動にビビッて、本来扱ってはいけない魔法に手を染め、闇落ちする。これまで大事に保管していたみんなの「願い」を自分でドンドン吸収して悪のパワーを強めていくが、最後は立ち上がった国民全員の歌の力で奇跡が起き、「願い」は一人一人のもとに戻っていくのだった。
トータルで100分弱、ライトなファンでしかない自分は十分に楽しめた。6歳息子は、最後のシーンで国民が立ち上がるところは感動して泣きそうになったらしいし、願いは大事だというテーマも相まっていかにもディズニーらしいハッピーエンドだなと思ったところ。キーとなるキャラクター「スター」は可愛いし福山雅治が演じる王様がいいキャラしている。
家に帰ってネットで映画の評判を観てみると酷評の嵐で、いわく最低すぎる映画だったというのでショックを受ける。レビューを読んでみると、まあ〜確かに最低だという理由にはなるほどなあと思わされる部分は多く、結果段々「良くない作品だったのかなあ」と感じてしまうようになってきて、それに影響されて良くない。
自分も、100周年の記念作品としては印象に残らないなあとか、最後なんで歌で王を倒せたのか?とかささやかに思うには思ったが。よくよく考えれば主人公がただの危険な革命家で、王様は当初から国民の願いを大切に保管していたし果たして正真正銘の悪人なのかな?とか、現実世界だって、公共の福祉を脅かす自由は法律で認められていないのだから同じことなのでは?など、いろいろマイナスの感想も生まれてくる。
…いやいや。やはり自分にとってはうちの子らが「面白かった」と思えればそれが最上なのだ。今回はいい映画を観たし次回も子どもにとっていい映画を観たい!と強く願って締めたい。
~完~
ディズニーはさすが100年の歴史があるだけあって、世代を超えて愛されていますね(自分の場合は「アラジン」とか「リトルマーメイド」が子どもの頃に流行っていました)。
ウィッシュはやや賛否両論ある感じでしたけれども、今後もどんどん名作が生まれてくれればいいなと思います。