アンディ・チャンのアメリカ通信
バイデンは二重三重に有罪である
1月9日にCBSがワシントンのPenn Baiden Centerにあるバイデンの元オフイスから10数件の機密文書が発見された。更に数日後の12日にバイデンのウイルミントンにある自宅のガレージに放置していたボール箱から新たな機密文書が発見された。
翌日13日にはウイルミントン自宅のオフイスから1ページの機密文書が発見された。続いて14日には彼のオフイスで発見された機密文書は1ページではなく5ページだったと発表された。
ホワイトハウスとメディアは必死になってバイデンの罪を軽くしようとしている。
フロリダにあるトランプの別荘からFBIが押収した機密文書は300件以上だがバイデン文書は20数件しかないと強調したが、1件でも300件でも同罪だと反論されたので、メディアは「ホワイトハウスは」機密文書をNARA(国家文書保管所、アーカイブ)に返還したが、トランプは返還を拒否したのでFBI が押収したのである」と言い換えて、トランプの罪の方がバイデンより重大のように宣伝している。
これは大間違いである。
バイデンが機密文書をNARAに返還したのではない。他人が返還したのである。
11月2日にPenn Centerのオフイスにあった機密文書を「誰かが発見」してホワイトハウスに通知(バイデンの罪を隠すため)した。発見者はバイデンの特別顧問Bob Bauerに通報したのであってDOJに通報したのではない。
これを聞いたBauer顧問がNARAに(DOJではない)通知し、翌日3日にNARAが文書を取り返した。
そしてNARAがそのまた翌日の4日になってからDOJに通報したのである。バイデンは機密文書を持ち出した罪、Bauer顧問から通知を受けた後も何もしていない。
他人が機密文書を発見したと聞いた後でもバイデンはDOJに通知(自首)しなかったのである。
機密文書を持ち出したのはバイデン自身である。
機密を機密文書扱い許可のないオフイスのキャビネットに5年も放置したのもバイデンである。機密文書が発見されたあとBauerはバイデンに通知したはずだ。
ところがバイデンは機密を杜撰に放置したこと(有罪)を知らされても、罪の自覚がなく、機密文書をPenn Center以外の場所にも放置していたのか、思い出して善処しなかった。そのために一ヶ月後になって彼の自宅から新たな機密文書が発見されたのである。
バイデンは11月2日の時点で別の処に機密資料を置いていたのか思い出して正当に処分すべきだった。
バイデンが自宅に置いた機密資料を探すことをしなかったため、11月2日にBauerが注意してから一ヶ月たった12月20日に、ウイルミントンの自宅のガレージに放置して置いたボール箱から新たな機密文書が発見されたのだ。
しかも機密資料を発見した人物は機密クリアランス(許可)がない弁護士だったので処理することができず、ホワイトハウスのBauer顧問に連絡したのである。
間違いを2回も繰り返したあと、側近はバイデンにガレージの他に機密資料を置いた箇所があるか、思い出せと促したはずである。
バイデンが思い出そうと努力しなかったためDOJは事件を隠して報道しなかった。それで二ヶ月後の1月9日にCBSが報道したあと、Bauer顧問は1月11日に別の場所に機密はなかったと発表した。
しかしその翌日12日になって3回目の機密文書1ページがバイデンの自宅のオフイスから発見された。
更に14日になってからオフイスで見つかった機密文書は1ページでなく5ページだったと4回目の訂正発表がなされたのである。
バイデンが機密文書を持ち出したのは2016年の年末に副大統領を退任した時である。副大統領には退任時に機密文書を持ち出す権利はない。
だがトランプ大統領にはそれがある。NARAはバイデンに機密文書を違法に渡した責任がある。
機密を持ち出す時は文書番号を記録してサインしなければならない。機密文書を保管し、読むことができる場所は機密扱い許可の証明が必要である。
ペンシルヴァニア大学が「中国から6400万ドル」を貰ったが、そのうちの5400万ドルでワシントンDCにPenn Baiden Centerを設置したのである。
このようにバイデンと中国の癒着が明らかなセンターに機密文書を5年も放置し、5年後になってから他人が摘発したのである。このセンターに中国のスパイが出入りしていた可能性は大いにある。
まだある。バイデンが機密文書を取得したのは彼が退任した2016年の年末である。Penn Baiden Centerが設置されたのは2018年である。
だからバイデンは2017年から2018年まで、取得した機密文書を何処に保管していたのか、その場所は安全な場所だったのか。
「バイデンの機密文書」事件が発覚してから一週間だけで判明したバイデンの有罪証拠はこれほどたくさんある。
罪状が更に増えていくのは間違いない。
(アンディ・チャン氏は在米評論家)