農家泣く泣く廃棄の決断 出荷1箱14本で10円以下

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農家泣く泣く廃棄の決断 出荷1箱14本で10円以下

新型コロナウイルスの影響は、わたしたちに身近な食材にも及んでいるとみられる。

だしのうまみがしみ込んだ、おでん。
ちくわや、はんぺん、卵など、数ある具材の中で、やっぱり欠かせないのが、大根。

後藤蒲鉾店・後藤直美さん「1番人気は“大根”です。今週に入って、下がってきた感じです」

東京都内にある、「スーパーイズミ」。

大根の値段を見てみると、1本98円だった。

このスーパーでは、2019年の同じ時期、高い時で1本180円で売られていた。
それが2020年は、半値に近い98円。

また、佐久間みなみキャスターの顔よりも大きい白菜は、80円。

2019年の同じ時期より、50円安くなっていた。

消費者にはうれしいかぎりだが、生産者からは、不安の声が上がっている。

神奈川・三浦市の畑で、すくすくと育っているのは、地元の名産品、三浦大根。

スズカク農園・鈴木彩子さん「大きい台風がなかったので、被害にも遭わず、よく育ってくれてます。14本1箱入って、10円を切る状態。箱代が1箱100円なので、出荷しても利益は出ない。これが数年続いたら、農家をやっていけない」

大きく育ちすぎた大根は、収穫体験などで提供している。

しかしそれでも、さばききれない状況となり、やむなく廃棄している。

同じような苦渋の決断は、別の野菜農家でも起きている。

出荷できるサイズまで育った白菜をトラクターでつぶしていたのは、茨城・古河市で白菜農家を営む、鈴木弘晃さん。

鈴木農園・鈴木弘晃さん「どこに出しても恥ずかしくないような白菜ですので、それを自分の手でつぶすのは、心を引き裂かれるような、そんなつらい思いです」

2020年は最高の出来となったという白菜だが、泣く泣く廃棄している。

理由は、こちらも値崩れ。

出荷価格は、例年1ケース4玉入りで800円だったが、2020年は200円と、4分の1まで落ち込んだ。

金額にして、およそ80万円分。

畑およそ10分の1の白菜が、食卓にのぼることなく、廃棄されるという。

(FNNプライムオンライン12月7日掲載。元記事はこちら

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