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重大な危機を迎えた日米同盟
SAFETY JAPAN [特集]
重大な危機を迎えた日米同盟
佐々
情報と意思決定、そして指揮命令が一体化していなければ、NSCなど機能しないのに、バラバラになっていました。
すべてを統合しなければならないとわたしは何度も主張したのですが、結局、わけの分からない結論が出て、法案化されてしまった
日米同盟が空洞化し始めた
北朝鮮の核問題で日米が離反
手嶋
米国は事実上、北朝鮮の核を黙認
本来であれば、シドニーで開かれた日米首脳会談で、ブッシュ大統領は日本の同意なくしてテロ支援国家の指定解除はしないと約束すべきでしたが、そうしなかった。それどころか、米国国務省のスポークスマンは「6カ国協議に問題を委ねる」と語ったのです。
これは実は外交上のかつてない大きな問題です。我々が半世紀以上も安全保障の礎としてきた日米同盟の上部構造に6カ国協議を置こうとしている のですから
重大な危機を迎えた日米同盟
佐々
情報と意思決定、そして指揮命令が一体化していなければ、NSCなど機能しないのに、バラバラになっていました。
すべてを統合しなければならないとわたしは何度も主張したのですが、結局、わけの分からない結論が出て、法案化されてしまった
日米同盟が空洞化し始めた
北朝鮮の核問題で日米が離反
手嶋
米国は事実上、北朝鮮の核を黙認
本来であれば、シドニーで開かれた日米首脳会談で、ブッシュ大統領は日本の同意なくしてテロ支援国家の指定解除はしないと約束すべきでしたが、そうしなかった。それどころか、米国国務省のスポークスマンは「6カ国協議に問題を委ねる」と語ったのです。
これは実は外交上のかつてない大きな問題です。我々が半世紀以上も安全保障の礎としてきた日米同盟の上部構造に6カ国協議を置こうとしている のですから
佐々
日本が国連に軸足を移すには、常任理事国入りどころか、国連憲章の「敵国条項」から日本を外してもらわなければなりません。この条項は敵性国家と見なした国に対しては「安保理の決議なしでも軍事制裁を科してよい」という恐ろしい内容です。
手嶋
日本の常任理事国入りは2005年春に駆け引きの山場を迎えました。確かに中国はあの手この手を使って妨害しようとしましたが、実は最後に常任理事国入りを葬り去ったのは同盟国である米国です。
当時のライス国務次官は強硬に反対し、常任理事国入りを認めませんでした。同盟国すらそのような状態なのです。そのまま日本の主権から自衛隊を切り離すことがいかに危険か分かるでしょう
東アジアのヘゲモニーは中国に
佐々
6カ国協議、韓国と北朝鮮の南北会談によって、朝鮮半島のヘゲモニーは名実ともに日本から中国に移り、米国がそれを認めた のだと思います。その結果、排日核武装朝鮮半島が生まれ、その切っ先は日本に向かっている。
これは米国の背信行為であり、ミサイルも拉致問題もこれでは解決しません。もはや日本は自分で自分を守るしかないのです
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