IMFの幹部の頭がおかしい

経済コラムマガジン
10/6/7(618号) 
EU経済の混乱とIMF

ギリシアの財政問題は、ギリシアがユーロを採用する際に財政赤字を誤魔化したことが明るみになったことが原因である。ゴールドマンサックスが、デリバティプを使ってユーロ加盟の条件である「財政赤字のGDP比の3%以下」をクリアできるよう協力していた。このことがバレて、ギリシアの国債が暴落したのである
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これまで資金の受入先であったアジア諸国や韓国までが、資金の出し手になったのである。つまりこのことが欧米のバブルの生成を大きくした要因と言える。そしてこの要因を作ったのが、過酷な緊縮財政の勧告に見られるようなIMFの行動だと指摘するのがスティグリッツ教授である。

たしかに日本のような経常収支が大幅な黒字の国までにも、IMFは財政再建を示唆する。筆者はIMFの幹部の頭がおかしい と思っている。日本の財政が黒字化すれば、さらに日本の経常収支の黒字は大きくなり、日本で使われない資金がさらに増えることになる。世界的に余っている資金を一体誰が使うのか?

IMFは国際機関でありながら、世界全体のことはまるっきり眼中にない のである。ところで世銀の上層部が米国出身者で占められているのに対して、IMFの幹部は欧州出身者が多い。つまり今日の欧州経済の困難の原因の一端を、自分のところの出身者が幹部を占めるIMFが作ったのである。
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