日米関係と歴史認識

西村眞吾
六カ国協議と日米関係と歴史認識

ブッシュ大統領は、対独戦争終結六〇周年にあたる一昨年、
ヨーロッパにおいて、ミュンヘンの宥和、モロトフ・リッペントロップ合意、ヤルタ合意という三つの国際約束や国際会議の欺瞞性とそれがもたらした二〇世紀の人類史上最大の惨害を公然と指摘した大統領である。
 ミュンヘンの宥和は、ヒットラーの要求を飲んで宥和した国際会議、モロトフ・リッペントロップ合意とは独ソ不可侵条約つまりヒットラーとスターリンの思惑の一致、ヤルタ合意とはスターリンとルーズベルトとチャーチルの密約、つまり、これら三つは全て独裁者との「宥和」や独裁者同士の約束であった。
 チャーチルは、第二次世界大戦は「しなくてもよかった世界大戦」であった、ミュンヘンの宥和が戦争への道を開いた、と回顧している。
 
現在の「北朝鮮問題」は、アメリカのクリントン政権の対朝宥和と我が国の対朝支援路線が作り出している。この自ら作り出した状況によって、我が国は拉致被害者を救出し得ず、日米は北朝鮮の核保有を許してしまった。

真の日米同盟関係の維持と発展は、アメリカにおける、中国や韓国の一部の虚偽に基づく反日プロパガンダを排除した上に構築されるのだ。

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