役割を見失った金融庁

大前研一
役割を見失った金融庁

昔、住友銀行の支店長が松下幸之助さんの経営を見て融資し、松下電器産業の危機を救った、などという話は、もうあり得ない。なぜならキャッシュフローの8倍以内でしか貸し出せないからである。もちろん銀行が何らかの理由でそれをやることは自由だが、その場合には破綻に備えて貸し出し額の75%を別途積め、ということになる・・・・
複数の銀行がある意味はないし、日本全国マニュアル通り、ということなら人間さえ要らない・・・
一方では業界の不正を取り締まり、他方では業界の育成に力を注ぐ。しかし、肝心の資産大国ニッポンの、個人のため為の仕事は何もしていない・・・
ひとつの行政機関である金融庁が、取り締まりと育成というベクトルの異なる仕事をやることの是非なのだ
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