国家の精神が消え去った時に国は滅ぶ、次は中国かアメリカか

 

国家の精神が消え去った時に国は滅ぶ、次は中国かアメリカか

第二次大戦中のソ連は1991年のソ連よりずっと過酷だったが、人々が国家の精神を信じていたので音を上げなかった
https://en.wikipedia.org/wiki/Battle_of_Stalingrad

国家に必要なのは金ではなく精神

国家が存続する為にもっと重要な要素は金でも食料でも石油でもなく”エトス”とされていて、エトスとはギリシャ語で民族や集団が持つ精神を指す

国家の構成員である民族や国民が他の国とは明らかに異なる価値観・信念・行動様式などを持っている時、他の国ではなく自分の国だけを『祖国』と感じ愛国心などの源泉になる

日本語で最も近い言葉を探すと”大儀”ということになり、人は自分の国に大義があると感じれば帰属意識が生れたり「私は〇〇人だ」という自意識が生れる

これが無い人もたまに居て、アメリカや日本や欧州のような恵まれた先進国で生まれても、データを見比べて「得をする国で暮らせば良い」と言って簡単に移住したりその国の国籍に転換してしまう

いわゆる国家とは宇宙と同じで相対的なものであり、国家が存在すると多くの国民が思っているから存在しているので、「存在しない」「どうでも良い」と多くの国民が思ったらその国家は消滅します

象徴的な例は沖縄の一部の人が主張している「琉球国」や沖縄国で、存在すると思う人には存在するし、存在しないと思う人には存在していない

歴史上の事実は古代琉球は中国皇帝の冊封を受けていて、冊封を受けたら皇帝の家臣なので国家ではなくなり中国の地方自治体になります

その後琉球は薩摩による侵攻を受けて幕府に臣従し天皇の家臣になり、今度は日本の地方自治体になって沖縄として存続している

だが国家にとってこうした歴史上の事実は実はどうでも良く、フィクションであっても多くの国民が信じていればそれが国家の精神になります

韓国と言う国は「韓国が日本を作った」「天皇は韓国人」「古代韓国が日本に文明を与えた」と学校で教えていて、全て嘘なのですが国民が信じているからそれで国が成り立つのです

北朝鮮という国はソ連に逃げ込んでいた金日成という犯罪者を適当に国家元首に任命して作った国だが、白頭山で神の啓示を受けて反日活動を始めたと人々には教えている

中国は「人類の祖先は北京原人で、中国人が人類のルーツ」と教えているらしいのだが、毛沢東は中国人の人心を掴むためにこういう嘘を広めていた
国家は実は儚い存在

国家とは国家の精神によって存続するもので、これがあれば食べ物がなくなって国民の半数が餓死しても人々は指導者に従うのが確認されている

毛沢東の中国、金日成と金正日の北朝鮮、スターリンのソ連、ヒトラーのドイツ、昭和天皇の日本はいずれも多くの国民が餓死したり戦争で亡くなっても微動だにしなかった

ヒトラーが亡くなる最後の瞬間までドイツ人は彼に従い続けたし、戦争の最後の日まで日本人は昭和天皇を信じてついて行きました

続かなかったのはソ連で1991年にソビエト連邦最高会議が連邦の解体を宣言したため崩壊したが、実はソ連がどうして崩壊したのか分かっていません

第二次大戦でドイツに攻め込まれたソ連で戦場になった街は住人の半数が死亡したが崩壊しなかったし、どれだけの人が餓死してもクーデターは起きませんでした

1991年のソ連は客観的にみて第一次大戦時や第次大戦時よりマシだったのに、議会はもうダメだと言って解散を宣言したのでした

1941年のソ連にあって1991年になくなっていたのは「国家の精神」で、共産主義によって国家を守るという信念が1991年には消滅していました

フランスと言う国は1793年に国王夫婦をギロチンで処刑して作った国だが、革命後の新政府は王政よりももっと酷い状態になり国民生活も悪化した

ロシア革命もそうだが悪い事は全て国王のせいにして処刑しても、本当の原因はロシア人やフランス人にあったので問題は解決しなかった

それでもフランスが崩壊しないのは人々が「革命によってフランスは自由で民主的な国を作った」というお話を信じているからで、そのお話が嘘であっても国民が信じていれば国家は存続します

さて今問題になっているのは中国で、中国の精神とは「毛沢東という英雄が現れて共産主義によって中国人を救った」というお話です

これは勿論嘘だが人民が信じているのなら問題なし、14億の民が毛沢東や共産主義、共産党などを信じなくなり「中国は存在しない」と思ったらソ連のように存在しなくなる

国家はこのように実は儚い存在なので、人々が信じなくなったらアメリカのような強大な国でも分裂したり崩壊の道へ進みます

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 年金が個人消... 政治家は清貧... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。