お行儀が悪い「貧乏ゆすり」が、実は健康増進につながっている「意外すぎる理由

 

お行儀が悪い「貧乏ゆすり」が、実は健康増進につながっている「意外すぎる理由」（週刊現代） @moneygendai

 

肝臓は人体の中でも最大の臓器である。担っている役割も、糖の代謝や、人体にとって有害な物質の分解、消化を助ける胆汁の生成と多岐にわたる。こうした生命を維持するうえで重要な機能は、脂肪肝を患うと、どれも滞ってしまう。

だが、一度脂肪肝だと診断されてしまったからといって、慌てる必要はない。脂肪肝はかかりやすい反面、改善もしやすい病気である

貧乏ゆすりが効く

人体には肝臓と似た働きをする『第2の肝臓』ともいえる部位があります。それは、全身の筋肉です。

体内の糖を代謝しているのは肝臓が3割、筋肉が7割といわれている。そのため、運動によって筋肉量を増やすと、肝臓の負担が軽減される

運動をすると、筋肉からマイオカインと呼ばれるホルモン物質が分泌されます。マイオカインの中には、肝臓で中性脂肪をエネルギーに変える働きを促す効果のあるものも存在しています。つまり、代謝を助けるだけでなく、脂肪肝の改善にもつながる

3分間の貧乏ゆすりをするだけでも、筋肉からマイオカインは分泌される

 

大事な臓器・肝臓を守るのに「効果的な食べ物」と「避けるべき食べ物」があった…！

肝臓を通勤中に鍛える

普段からつま先立ちの姿勢をとって、ふくらはぎの筋肉である下腿三頭筋を刺激します。下腿三頭筋は下半身の血液を、肝臓をはじめとした上半身に送り出す働きがある

反対に、猫背になると全身の血流が妨げられ、肝臓に流れる血流量も少なくなる。首や背中を丸めないよう意識する

肝臓の解毒作用を高めるには、肝臓に届く有害な物質を減らす必要がある。盲点となっているのが、血管を通り、肝臓に到達してしまう「口腔内の細菌」だ。

口腔内の歯周病原菌を除去するために、歯ブラシだけでなくデンタルフロスを使って口腔内を清潔に保つようにしたい。

同じく、唾液腺をマッサージして唾液の分泌量を増やすことでも、口腔内を清潔にできる。唾液腺はあごの下の骨の内側に沿ってあるため、ここを指先で５秒ほど押してみるといい。じわじわと唾液が分泌される。

 

 

肝炎を防ぐ意外な方法

意外な食べ物が肝臓を保護し、肝機能を正常に保つ機能を持っている。その代表格がチョコレートだ。栗原氏が語る。

「カカオが70％以上配合されている高カカオチョコレートは、食前に食べると糖質の吸収を抑える働きがあります。急な血糖値の上昇が避けられるため、脂肪肝を予防できるのです」

 

一日にカップ１杯程度のコーヒーを飲むと、肝硬変のリスクが抑えられる

コーヒーに含まれるクロロゲン酸というポリフェノールが、肝臓の酸化を抑えて肝炎を予防します。砂糖やミルクを入れなければ、クロロゲン酸の効能はより高まります

すでに脂肪肝になっている人が、避けたほうが無難な食べ物もある。肝臓にいいイメージのある、シジミやレバーだ。

「脂肪肝の方は鉄を分解する能力が低下します。そのため、シジミなど鉄分の豊富な食材を口にすると、分解できなかった鉄が肝臓に蓄積してしまい、さらに肝機能を低下させてしまうのです。同じ理由からレバーを食べるのも避けましょう

急激な糖質の摂取も、血糖値を高めて脂肪肝のリスクを上げる。健康のためにとフルーツを食べている人も多いが、糖質が多いため空腹時にフルーツを口にするのはやめよう。特に、リンゴなど糖質の多い果物には注意が必要

 

アルコールの分解を担うため、飲酒は肝臓に負担をかけるという印象もあるかもしれない。だが、意外にも飲み方に気を付ければお酒は飲んでも構わない。

「飲酒前に乳製品に含まれるタンパク質を摂取しておくと、アルコールの吸収が穏やかになります。チーズやヨーグルトを食べてからお酒を飲む

 

豚肉に含まれる「ポークペプチド」はアルコールの分解を助け、肝臓の脂肪も燃焼させる働きがある。

枝豆にも同様の効果が認められている「レシチン」が含まれているため、酒のつまみとしてこの2つを食べると、肝機能を保護してくれる。ともにタンパク質が豊富な食材のため、筋肉の増強にも効果がある。