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あとはおまかせ
古代の相撲 ルール無用のデスマッチだった
トトメス5世
西暦400年代に行われたとみられる天覧相撲の想像図
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相撲の起源は5世紀ごろ?
昔ハワイ出身の大関小錦は「相撲は喧嘩だ」と言って”良識ある人”の反感を買い結局横綱になれずに引退したが、小錦の言葉は的を射ていました
その後もモンゴル出身朝青龍は肘撃ちなど喧嘩相撲を繰り返すなど、品格がない力士が現れては「伝統を侮辱する行為だ」とひんしゅくを買っています
だが元々相撲は有識者が言うようなルールあるスポーツや紳士の格闘技ではなく、目潰しでもハイキックでも何でも来いの真剣勝負だったようです
日本書紀によると垂仁天皇七年の七月七日、天覧相撲で野見宿禰(のみのすくね)が當麻蹶速を倒し、蹴飛ばして踏みつけて相手は亡くなったと記されています
垂仁天皇は11代天皇で140歳以上生きたことになっていて、古事記をそのまま読むと紀元前23年頃の出来事だったそうです
現実の世界では天覧相撲が行われたのは西暦300年代以降であり、垂仁天皇の寿命は30代からせいぜい50代だったでしょう
相撲がいつごろから行われたのかは諸説あるが、年代がはっきりした物証としては力士型の土器が古墳から発掘されています
力士を表す土器は弥生時代には存在せず古墳時代中期以降であり、松江市の石屋古墳の力士埴輪は5世紀後半と推測されています
松江と出雲は共に島根県で距離が近く、垂仁天皇が戦わせた一方の野見宿禰は出雲出身だったと日本書紀に書かれています
すると西暦400年代の力士埴輪は垂仁天皇の展覧相撲から100年くらい後で、この時代に相撲が盛んに行われていたのを推測させる
日本書紀が完成したのは西暦720年なので既に300年ほど経過しているが、垂仁天皇時代の相撲のようすを記録していました
日本書紀によると奈良県當麻村に蹶速(けはや)という勇者がいて、その強さたるや並ぶものなしと豪語し近隣に鳴り響いていました
そこで戦いが好きな垂仁天皇は蹶速に並ぶものは居ないかと天下に呼びかけたところ、ある大臣が出雲の野見宿禰の名を挙げた
🖼️力士型埴輪が多数作られたのは5世紀以降
足を強調したのは蹴り技中心だったためと推測される
骨を砕き止めをさした
奈良県當麻村は現れたり消えたりしながら1966年まで存在し、現在は葛城市の一部だが當麻寺という当時からあったと思われる寺が現存しています
垂仁天皇の頃の中心地は現在の奈良県桜井市や天理市(から大量の古墳が発見されている)ので奈良県當麻村の蹶速(けはや)は地元、島根県から来た野見宿禰(のみのすくね)はアウェーの戦いだったと考えられます
垂仁天皇が「蹶速に並ぶものは居ないか」と呼びかけたので、天皇自身も蹶速の支援者だったかも知れないという想像もできます
當麻村に野見宿禰をはるばる400km呼び寄せて、とある7月7日に天皇や大臣立会いで日本最初の角力試合が盛大に行われた
開始の合図とともに両者はキックボクサーのように足蹴りを繰り出して、一度も組み合わず野見宿禰のキックが蹶速のあばら骨を砕いて倒れた
倒れた蹶速を野見宿禰は勢いをつけて踏み潰し、さらに腰の骨を砕いて後日蹶速はなくなったと日本書紀には書かれている
現代なら社会問題だが垂仁天皇は大いに喜んで野見宿禰を家来にし、一族は豪族となって栄え今も大阪には土師(はじ)という氏族の地名が残っている
野見宿禰は敗者となった蹶速の土地を拝領し土師氏を名乗り、殉死者の代用品である埴輪を発明して垂仁天皇に献上したとされるが真偽はわからない
とはいえ土師氏は河内国に古墳墓を増産し長く隆盛を誇ったと伝えられ、現在も土師ノ里や土師ノ里駅として名前が残っています
その後21代雄略天皇の時代、おそらく西暦470年前後には初の女相撲を開催したとも記されている
もっと前の神話としては建御雷神(タケミカヅチ)と建御名方神(タケミナカタ)が、投げ合ったり刀を持って戦ったと書かれている
ずっと後の西暦734年に聖武天皇の天覧相撲が主催され、この頃にはスポーツ的な要素が強くなり見て楽しむ宮中行事になっていた
相撲が一躍脚光を浴びるのは武士の時代で、武将の鍛錬として相撲が行われ、鎌倉時代から江戸時代には相撲興行も盛んに行われた
江戸時代になると相撲は大衆スポーツになり、横綱という地位が生れ(常設では無かった)現代に近いルールになり、明治から現代に至る
キックやパンチや何でもありの格闘技は柔術に受け継がれたが、その柔術も明治以降はスポーツ化して総合格闘技というものが誕生したりした
🎦最初の相撲はこういうもので、さらに相手が倒れると上から踏みつけた
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