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「桜を見る会」と印象操作
なぜこんなことで大騒ぎしているのかがわからない
【花田紀凱の週刊誌ウオッチング】〈747〉「桜を見る会」と印象操作
21日の朝日新聞(東京版)、1面トップで白ヌキの大見出し「首相、招待関与認める」。総理が何か悪いことでもしたようだが、総理主催の「桜を見る会」なのだから「関与」は当たり前、印象操作もいいところだ。
朝日に限らず、一連の「桜を見る会」報道、なぜこんなことで大騒ぎしているのかがわからない。
『週刊新潮』(11月28日初霜月増大号)の特集「狂い咲き『桜を見る会』はバカ騒ぎでも 安倍首相『前夜祭』の釈明21分間に二つの墓穴」で、〈20回以上、この会に出席してきた〉デーブ・スペクター氏が言っているとおりだ。
〈「そもそも、首相の主催なんだから、自分と縁のある人を招くのは当たり前。民主党政権の時は民主党の後援者が来ていましたよ」〉
しかし、〈特に疑問視されているのが、安倍後援会主催の前夜祭だ〉と『週刊文春』(11月28日号)。「安倍晋三『桜を見る会』『虚偽答弁』を許すな」とまるで朝日の社説みたいなタイトルだ。
参加者800人が多過ぎる、会費5000円が安過ぎるというのだが、直撃されたオータニの代表取締役常務で東京総支配人、清水肇氏の説明。
〈「五千円が安いと言われても、うちがそれで引き受けているんだから。だいたい、シーズンや空き状況によっても値段は変動するでしょ。(中略)こちらだって商売なんだから、予算に応じて検討しますよ」〉
〈世論は納得していない〉と言うが、野党とメディアのバカ騒ぎ、うんざりしている国民の方が多いのでは。
それにしても『文春』、総理を呼び捨てはないだろう。
『新潮』トップ「『官邸の番犬』が前代未聞の忖(そん)度(たく)捜査! 安倍総理『秘書ご子息』のケンカに捜査一課を投入した次期『警察庁長官』」はひどい記事だ。4年も前のごく些細(ささい)な事件に絡んで、警察庁の中村格(いたる)官房長を誹謗(ひぼう)中傷。このところ好調の『新潮』だけに残念。
『ニューズウィーク日本版』(11・26)の特集は「プラスチッククライシス」。これこそ今、読むべき記事だ。 (月刊『Hanada』編集長)
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