欧米農業は非効率 補助金で日本に輸出している

これも いまだに知らない方が 多そうなので出します

トトメス5世

欧米農業は非効率 補助金で日本に輸出している

このように大量生産できるのは家畜用飼料だけで、人間用は生産できない
 
フランスの農家は国家公務員

日本にはどういう訳か欧米の農家は自由競争をしているという都市伝説のような考えが広まっている。

政治家もこう信じていて自民党の小泉進次郎農林部会長は以前「日本の農家は補助金漬けで甘やかされている」と農業批判を展開した。

この人は農林部会長に選ばれたとき「素人なのでこれから勉強したい」と言っていたほどなので、まったく無知だったのでしょう。


実際には日本の農家は補助金漬けどころか補助金など受け取っておらず、欧米の農家が補助金漬けです。

自由競争だと固く信じられているアメリカの農業は、農家収入の50%が農業補助金から支出されています。

日本では農業の模範とされているフランスでは、たとえばブドウ農家は収入の9割の補助金を受け取っています。

収入の9割が補助金というのはもはや国家公務員であり、フランスでは政府が農民を雇って給料を払っている。

それを日本の有識者とかが「日本はフランスを見習って先進的な農業をするべきだ」と言うので話がおかしくなる。
フランスなど欧州の農業は日本よりずっと遅れていて競争力が無いが、国の補助金で高収入なのです。

なるほど日本もフランスを見習って農家に給料を払うべきだが、さっきフランスを褒めた人は日本の農家が「甘やかされている」と言うのです。

実際には甘やかされているのはフランスやアメリカの農家であり、日本の農家は政府から虐待されています。

戦後70年以上ずっと日本政府は農業をお荷物として扱い、農業人口は今や200万人を割り込んでいます。年間10万人以上減っているので、2030年代には農業人口がゼロになるのです。


日本にも農業補助金が必要

もうひとつの都市伝説はアメリカの農業は効率的で世界一安いというもので、まったく事実に反している。
テレビでよく見るのは飛行機やヘリコプターで地平線まで続く農地に種まきし、半年放置して超大型の機械で収穫する。
それを連結巨大トレーラーで出荷して、鉄道で港に行き巨大タンカーに積みかえて日本などに輸出している。

何もかも巨大で効率的で、これは日本が戦争に負けるのも仕方がないと納得するほど効率的です。

だが実はこうした巨大機械で大量生産できるのは家畜用作物だけで、コメでも豚に食わせる餌しか作れません。

大量生産で作った米はマズイ、臭い、固いの3拍子揃っているので、人間用に売られることはありません。

アメリカでも人間用のコメは日本と同じように水田に水を張って毎日手入れしてやっと収穫しています。
そうして収穫したカリフォルニア米の値段は北海道米と同じくらいで、コシヒカリより安い。
だがアメリカ政府が50%の補助金を出しているのを考えると、実際に売られている2倍が本当の値段です。

米とか人間用の野菜ではトウモロコシを作るような訳にはいかず、人間が毎日手入れするしかないのです。

補助金なしの価格では日本の農作物はアメリカや欧州より安く、むしろ生産効率がいい。

日本政府が甘やかさずに農業叩きを続けたおかげなのか、日本の農業は欧米より効率的です。

だが日本の農業が効率的であっても、5割から9割も補助金を出している欧米に押され、このままでは滅亡します。

だから日本の農業がこれ以上衰退する前に、日本も農業補助金を出す必要があります。

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