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河井夫妻逮捕の私怨的背景
文章が うまいので ついつい読まされます
河井夫妻逮捕の私怨的背景
昨年、大きな番狂わせが、起きていた。
圧勝が予想された自民党のベテランが、まさかの落選。しかも得票を前回の半分にまで減らす大敗だった。
破ったのは、同じ自民党から立った女性の新人。激しい同士討ちの結末だった。
落選したのは溝手顕正。
定員2の広島選挙区は、長らく自民党と旧民主党系の候補が議席を分け合う状態が続き、直近の2回は自民党の候補が、2位の候補にダブルスコアを超える大差をつけていた。
今回も波静かな選挙と思われたやさきの去年暮れ、県連に衝撃が走る。
「広島なら2議席取れるだろう」
安倍総理大臣や菅官房長官ら政権幹部の意向をくんだ党本部から県連に対し、2人目を擁立することが打診されたのだ。
2人目として、白羽の矢がたったのは、県議会議員の河井案里だった。
彼女の夫は、衆議院広島3区選出で、安倍総理大臣に近いとされる河井克行・総裁外交特別補佐だ。
県連は、党本部に方針を撤回するよう繰り返し求めた。
しかし、昨年3月、党本部は県連を押し切る形で、河井案里の擁立を決定。
県連と党本部による“仁義なき戦い”が勃発したのだ。
全国に4つある定員2の選挙区で、自民党が2人を擁立したのは広島だけ。
県連では「なぜ広島だけが…」という嘆きと怒りの声が錯そうした。
選挙結果は次のとおりだ。
https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/sangiin/2019/34/skh43424.html
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さて、話は13年前に遡る。
仇敵とは溝手顕正のことだ。
2007年夏の参院選、安倍首相は小沢民主党に惨敗したが、続投に拘泥した。
当時防災相だった溝手は会見で「首相本人の責任はある。(続投を)本人が言うのは勝手だが、決まっていない」と痛烈に批判した。
その五年後、12年2月にも、野田佳彦政権に対し、消費税増税関連法案への賛成と引き換えに衆院選を迫る「話し合い解散」を主張した安倍晋三を、会見で「もう過去の人」とこき下ろし、波紋を呼んだ。
安倍晋三は、そうした恨みを片時も忘れない。参院議長を決める16年夏、岸田派は溝手氏を推したが、「首相が反対して止めた」(党幹部)。
そして、今回の参院選。定数2の広島選挙区で楽々と当選を重ねてきた溝手氏に、同じく自民公認の新顔として、河井克行総裁外交特別補佐の妻・案里元県議を刺客としてぶつけたのだ。
すでに安倍事務所のスタッフ数人を広島に常駐させるほど力を入れている。
6月2日に広島で開かれた案里氏の決起集会には、首相に近い塩崎恭久元厚労相の他、森山裕国対委員長、山口泰明組織運動本部長、吉川貴盛農水相らが出席。
森山ら3氏はいずれも菅義偉官房長官に近く、官邸こぞって案里氏に肩入れする構図だ。水面下では他の党幹部にも溝手氏の応援に入らないよう要請。「首相は『野党が弱い広島では2人通せる』と表では言うが、『溝手は落ちていい』という本音が透けてみえる」(政治部記者)。
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自民党内で30日、2019年7月の参院選で党本部が河井案里参院議員の陣営に計1億5千万円を振り込んだことを巡り、執行部の説明責任を求める声が相次いだ。
ある幹部は同日、河井氏と同じ広島選挙区に党公認で出馬して落選した溝手顕正氏の陣営への入金が1500万円だったことに関して「正直言ってびっくりした。2~3倍のケースはあったが10倍は初めて見た。(執行部に)説明してほしい気持ちはよくわかる」と述べた。都内で記者団に語った。
石破茂元幹事長は派閥総会で「党員が払う党費や(税金を使った)公的助成金で党は運営されている。執行部は党員や国民に説明責任を果たさなければならない」と指摘した。
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昨年7月の参院選広島選挙区で広島県内の地方議員や首長ら94人に投票や票の取りまとめを依頼し、計約2570万円の報酬を渡したとして、検察当局は18日、前法相で衆院議員の河井克行容疑者(57)=衆院広島3区=と、広島選挙区で初当選した妻の案里容疑者(46)をそれぞれ公選法違反(買収)の疑いで逮捕した。
案里容疑者の陣営を巡る公選法違反事件は、元閣僚と参院議員の現職国会議員2人が逮捕される事態となり、地元政界を巻き込んだ大規模買収事件に発展した。
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首相は29日の参院予算委員会で「個別には承知していない。報告は受けていない」と関与を否定した。
(文中敬称略)
(木走まさみず)
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