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オバマ大統領のキューバ訪問はお粗末“感傷旅行”
大前研一
オバマ大統領のキューバ訪問はお粗末“感傷旅行” 「見せかけの平和」構築
オバマ米大統領が先日、キューバを訪問した。現職の米国大統領としては88年ぶりの歴史的な訪問ではあるが、私には何の意味があるのか、よくわからない。
オバマ大統領はハバナの革命宮殿でラウル・カストロ国家評議会議長と首脳会談を行い、最終日にはキューバ国民に向け「国民は自由で民主的な選挙によっ て、自らの政権を選ぶことができるべきだ」と演説。キューバの民主化推進を訴えた。 キューバの人も、この主張には異論がないだろうが、これはカストロ 議長に言うべきセリフだ。民衆に言ったら一斉に蜂起する、とでも思っているのだろうか。
キューバ革命を主導したフィデル・カストロから ラウル・カストロに代わっても、キューバが独裁国家であることは変わらない。民主化や人権の尊重は進展していない。そんな独裁国家を喜々として訪問したこ とに対し、米国でも反対する声が根強い。オバマ大統領は「見せかけの平和」を構築し、自分のレガシー(遺産・業績)を作るため、無理して行ったという感じ がする。
オバマ大統領を空港で迎えたのは外相だった。カストロ議長が出迎えに来なかったのは、少し失礼だったかもしれない。中国やロシアに遠慮したということも考えられる。
昨年7月に米国と国交回復するまでの間、キューバにはロシアと中国が食い込んでいた。これを覆すのは容易ではない。中国系の企業もかなり進出している。米国の企業進出に対し、カストロ議長は簡単に「ウエルカム」とは言えないだろう。
この件については、私が学長を務める「ビジネス・ブレークスルー大学」の学生から「キューバと米国の事例を参考に、日本は北朝鮮との関係改善を進めることはできるのか」という質問がきた。答えは簡単だ。独裁者と話をしても、いいことはひとつも生まれない。
例えば、「シリア問題を解決するため」とシリアのアサド大統領と握手しても、結局はアサド氏を助けることにしかならない。今回のオバマ大統領の訪問も、カストロ議長の独裁政治を正当化させただけ。
本来、握手は独裁政権が倒れた後に(あるいは倒すために)するべきだ。それでなければ、米国は何のためにキューバに経済制裁を科していたのか、またそれを西側諸国に押しつけたのか、世界に説明がつかない。
北朝鮮という国は、放っておけば崩壊するだろう。日本はそれを待つべきで、いまの状況で首相が行くべきではない。
2000年6月、当時の韓国の金大中大統領が北朝鮮の平壌を訪問し、金正日国防委員長と南北共同宣言を締結した。だが、その後には何もつながっていないし、南北は依然として戦闘状態にある。独裁国家というのは、そういうものだ。
金大中氏は、この首脳会談が評価されてノーベル平和賞を受賞している。オバマ大統領も「核なき世界」に向けたプラハでの演説でノーベル平和賞を受賞してい る。非核三原則で佐藤栄作元首相も受賞した。今となっては三原則ははじめから欺瞞であったことが判明している。ノーベル平和賞を授与する組織そのものに重 大な欠陥がある、と言わざるを得ない。
独裁者は基本的に民衆の蜂起におびえている。民衆に殺されることを一番恐れている。そういうところで、上同士が「仲良くやりましょう」と言っても意味がないし、市民も疑心暗鬼で見守るだけだろう。
表面的な外交で独裁政権と握手したオバマ氏は大統領というよりは「自分史の編纂スタッフ」に成り果てた、というべきお粗末な“感傷旅行(センチメンタル・ジャーニー)”だった。
以上 正論 だが しかし↓
▼中国経済破綻はいつ起きてもおかしくない状況と大前研一氏
この人の手のひら返しは本当にひどいな。ちょっと前まで日本は中国や韓国を見習えと言っていたのに。
これは 言えてる! 君子豹変!
でも 目覚めた?のは いいこと?
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