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「AfD大躍進」に終わった「旧東独2州」の州議会選挙が示す未来
例によって ドイツの最新情報
それにしても ドイツも ぐじゃぐじゃ
ぜひ 読んでおきましょう
川口 マーン 惠美
「AfD大躍進」に終わった「旧東独2州」の州議会選挙が示す未来
ドイツの分断は誰のせいなのか
勝者はAfDと緑の党、他はすべて敗者
何も決められない時代の到来
CDU凋落はメルケルの責任
CDUの落ち込みの責任は、どう考えても、この14年間、政権を司ってきたメルケル首相にあるが、彼女はすでに去年の12月、党首の座をクランプ−カレンバウワー氏に明け渡しており、責任はすべてそちらに押し付けた格好だ。そして、大国ドイツの「首相」として、世界の外交や、「惑星」の環境改善のために飛び回っている。まことに保身に長けた政治家である
多数決政治の深刻な曲がり角
また、AfDは現在、ドイツを分断させてしまった犯人のように言われているが、国民の意見が一つに纏まらなくなったのはインターネットのせいだ。
ネットの普及で、多くの異なった考え方が世にでるようになり、一昔前のように新聞とテレビが世論を自由に操作できる時代は終わった。
だからこそ、一国の分断という現象は、いまやドイツだけでなく、イギリス、フランス、イタリアなど、あらゆるところで起こっている(考えようによれば、国民の意見が一つに纏まる方が、全体主義のようでおかしいのかもしれないが……)。
いずれにしても、情報発信の細分化はこれからも進むだろうから、国民の意見を一つに纏めることはますます困難になり、何も決められない時代がやってくる(すでにイギリスがそうだ)。
近い将来、多数決で政治を行う民主主義というシステムは、深刻な曲がり角を迎えるのではないだろうか。
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