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蓮舫氏を「終わった人」扱いした『新潮』 2位の石丸伸二氏に注目 東京都知事選
蓮舫氏を「終わった人」扱いした『新潮』 2位の石丸伸二氏に注目 東京都知事選 花田紀凱の週刊誌ウォッチング(984)
今週、読者の関心がいちばん高い人物は、やはり、都知事選で165万8363票を獲得、2位につけた石丸伸二氏だろう。
こういうところを決してハズさないのが『週刊新潮』の強み。今週(7月18日号)のトップ。
「『蓮舫』を〝終わった人〟にした『石丸伸二』の正体」
山口真由氏(信州大学特任教授)は<「石丸さんは〝SNS選挙第一号〟」>とし、石丸氏の著書『覚悟の論理』を読んだうえでこう言う。
<「端的に言えば〝中身が薄い〟と感じました(中略)〝自分がどう見えるか〟には徹底的にこだわる一方、〝何を実現したいのか〟にはこだわりが感じられず、他で聞いたような主張ばかり」>
<「こうした政治家はアテンションエコノミー(関心経済)に乗っていかなければならず、次々に新しい話題を繰り出して注目を集め続ける必要があります」>
唐澤俊一氏(評論家)も石丸氏の危険性を指摘。
<「SNSなどで〝相手を叩く〟〝論破する〟ことがコミュニケーションだと思い込んでいる人が多い(中略)〝ユーチューバー的〟ともいうべき、場を引っ掻き回して混乱を生む手法の危険性を、我々はもっと認識すべきだ」>
所詮、「あだ花」と見た。
『週刊文春』(7月18日号)は「松本人志5・5億円裁判 A子さん出廷妨害工作を告発する!」がトップ。
探偵業者が告発したA子さんの身辺を洗っているとか、大手出版社の女性週刊誌の元編集長が〝脅迫〟まがいの行動を取ったとか、ま、どうでもいい話。お互い司法の場での決着を待てばいいのでは。
政局情報では『週刊ポスト』(7・19/26)が「内部調査情報に地元・広島で悲鳴! 岸田総理、落選危機」。
全国の「1区」は無党派層が多く、自民党逆風下の総選挙では、<1区で自民党議員が軒並み野党に敗れる「1区現象」が>。事実<広島1区内の海田町長選(昨年11月)、府中町長選(今年5月)で岸田首相が支援した候補が負け続けている>というのだが。
会見で石丸氏は「広島1区も考える」と発言。岸田首相がいちばんショックを受けたかも。
(月刊『Hanada』編集長)
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