「子育て」という仕事が社会的価値を失い、保育がビジネス化される日本に“未来”はあるか

長いので引用しませんが 見ておきましょう

 

「子育て」という仕事が社会的価値を失い、保育がビジネス化される日本に“未来”はあるか(川口 マーン 惠美) @gendai_biz

 

現在の若い女性はこのような教育をうけ、そういう価値観にすっかり染められていますから、妊娠中から託児所を探し、産休が終わったら職場に復帰して、家庭と仕事を両立しようと張り切っている。しかしそんな女性が、いざ、子供が生まれると可愛くて可愛くて、自分のその感情に戸惑ってしまっている様子を、私は何度か目にしました。

それでも彼女たちは「なぜ早々に職場に復帰することがいいと思っていたんだろう」と自問しながらも、母乳を止めて職場に復帰していきます。それが悪いというつもりは、毛頭ありません。ただ、職場に戻らないことが悪いとも、私は思わないのです 〉

〈 女性が男性と同じことをするようになり、本来の女性の仕事と、本来なら男性の仕事だった仕事の両方を背負ってしまったのが、仕事と家庭の両立の実態です。そして、女性には実際、家庭以外の能力も備わっていますから、それが喜びにもつながったし、社会の新しい発展にも寄与した。

さらにいうなら、これを最大に利用したのが社会主義でした。彼らは女性の労働力を最大限活用し、そのために託児所を完備しました。

子供をなるべく早く家庭から引き離し、集団で教育することは、国家の思想を次世代に隈なく浸透させるという目標に、完全にマッチしました。今でも社会主義的な考えの政党が託児所の整備に熱心で、保守政党は、せめて幼稚園までは家庭に置いておく選択肢も残そうという考えです 〉

 

子育てというのは本気でやれば非常に面白く、かつ、やりがいのある仕事になりうるということだけは確信している。

それどころか、子育てが上手く行った場合の社会に対する貢献度は、そこで失われた母親の労働力を補って余りあるケースも稀ではないと思っている。だから、少なくとも、自分の手で子育てをしたいと思っている人たちが、引け目を感じることなしに家に居られる環境は作るべきという意見だ。社会貢献は、お金に換算できるものばかりではない。

松居和氏の著書の『ママがいい!』というタイトルは、1週間の慣らし保育のあいだに泣き叫ぶ子供たちの声だ。しかし、0歳から預ければ「ママがいい!」という言葉さえ存在しなくなると、松居氏は言う。

 

 

『ママがいい!』著者・松居和さんに聞く①反響|東京都中央区にある本の出版社グッドブックスです。

 

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