賀正
昨年末三十一日は米韓、米朝という各々の対立の決着の日だった。米は韓、朝どちらをももう許さない。戦争になる可能性もなしとしない。朝鮮半島は昨年日本人には不快と忍耐の原点だった。そして無力の原点でも。
米中貿易戦争が両国の覇権争いだというのは真実の半面でしかない。経済の急拡大で表面化したのは清朝以来の中国人の伝統的な生き方の異常さの露出である。日米援助の輸出で稼ぎ、不動産に集中し、集めた金は中国国民に回らず、一兆円規模の富豪が乱立し、世界経済を撹乱し、我々の努力の結晶である技術を横取りし、国内の購買力が育たないので輸入する力も今や尽きた。
加えてウイグルの宗教弾圧、臓器移植の国家犯罪。もう我慢できないのは日米同じはずである。なぜか日本のメディアのみが沈黙している。私が怖れるのは、ここで日中の区別を世界にきちんと示さないと、大変なことになりかねないのだ。米国大衆は日中韓の区別がつかない人々なのである。