自衛隊員になっても昇進しないと追い出されるから応募しない
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引用:http://stat.ameba.jp/user_images/20160717/00/ghostripon/d3/df/j/o0600039913699099281.jpg



自衛官は職業にならない

自衛隊はいつも定員割れて、若者の自衛隊離れが原因だと言われている。

だが歴史的には不況の時には自衛官になる若者が多く、好景気になると少ない傾向があります。

世の中が好景気になると民間企業の求人が増え、しかも民間のほうが求人条件が良いので、相対的に自衛隊の魅力は下がります。

企業に就職すると「正社員」になり定年まで働き昇進があるが、自衛官にはそのような制度はない。

防衛省の官僚は定年65歳で昇進が約束されているが、制服組と呼ばれる現場自衛官はそうではない。

キャリア官僚である防衛省職員の定年は一般の公務員と同じ65歳で、予算編成に関わるため退官後は防衛産業に天下りが約束されている。
対して制服組と呼ばれる非キャリアの自衛隊幹部は定年62歳から53歳で、定年に達する前に退官を迫られるのが恒例化している。
制服組は予算編成に関わらないので防衛産業との人脈もなく、退官後の天下りもないと言われている。
金と権力を握っているキャリア官僚が上であり、制服がどれだけ昇進しても一生非正規職員のような立場にすぎない。

制服組幹部は防衛大学校卒業生だが、入学してからこうした差別を知り、自衛隊への入隊を拒否する人も多い。
防衛大学校出のエリート軍人ですら欧米の軍人に比べて非常に地位が低く、エリートであっても一生の職業には成りえない。
制服組は最高位の統合幕僚長に昇進してもその先は無く、国家の防衛政策に関わるのは禁止されている。
再就職先もなく、退官したら「ただの無職」にすぎなくなります。


追い出されて退官後の世話もない
これで自衛隊に志願する人が存在するのが不思議なほど冷遇されており、そもそも職業として成立していません。
防大出のエリートですらこうなので、一般自衛隊員となると使い捨て同然で、将来の保証もなにもない。
一般募集の任期自衛官の場合、陸自は2年空海は3年の任期制で、任期が終われば解雇(退官)されます。
任期は希望と審査によって繰り返せるが、30歳までにはやはり解雇(退官)されてしまいます。
幹部ではない自衛官になったとしても数年で解雇されるので、職業にならないのです。
30歳を超えても勤務するためには昇進試験に合格する必要があり、より高い年齢まで働くには、何度も昇進しなくてはならない。

しかし幕僚長ですら60歳より前に退官を要求されるので、多くの自衛官は40代までに退官しています。
そういえばテレビに写る自衛官は20代の若者が大半で、30代以上の人をあまり見かけません。
退官するまでの自衛官の収入は、自衛官を確保するために民間並みが確保されているとされている。

だが30代から50代という働き盛りに追い出されるので、そこから先は民間でゼロから実績を作らなければならなくなる。
一生自衛隊で働こうと思っていたとしても、人生で一番の働き盛りで追い出されるのでは、最初から民間企業で働いた方が得になります。

だから魅力が無いので自衛隊員はいつも不足しているし、自分が自衛官であっても子供が自衛官になろうとすると反対するのです。