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ここにきて「新型コロナ」の日本人感染者が爆発的に増えているワケ 突然変異を繰り返し拡大
ウイルスの毒性が強くなっている
4月末の東京都の感染者は32000人、死者は1000人を超える
これが 本当かどうかは すぐにわかります
それに 毎年の肺炎死亡者は 全国10万人からすると都内で1万人
そんなに 大騒ぎすることでも・・・
現代ビジネス
日本人感染者が爆発的に増えているワケ 突然変異するウイルス - ライブドアニュース
- 新型コロナの日本人感染者が爆発的に増えている理由を筆者が説明している
- 強毒株に変異したヨーロッパ型のウイルスがまん延し始めたと推定できるそう
- 感染者数が増えた3月24日前後にヨーロッパからの帰国者の感染が発見された
ウイルスの毒性が強くなっている
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大が止まらない。
中国国内で広がっている間は、インフルエンザよりも感染率が低いとか、感染してもほとんどが軽症ですむなどと、どちらかといえば楽観的に受け止められていたのに、ヨーロッパに飛び火したウイルスは爆発的に広がり、さらに日本でも3月24日ごろから状況が変わってきた。
明らかに感染者の増加曲線が変化していて、このままでは感染者数が万単位になるだろうといわれている。
それにしても、なぜ24日ごろから感染者数が増え始めたのか。
2009年にメキシコで豚インフルエンザが大流行してパンデミックになったことがあったが、当時、私はこの感染地帯のど真ん中にいた。もちろん取材だが、そのときの状況は措くとして、今も覚えているのは、現場の医師から「ウイルスの毒性が強くなっている」と聞いたことだ。
当時は感染が広がってまだ2ヵ月しか経っていないのにウイルスが変異していることに驚いたが、新型コロナウイルスはもう4ヵ月を過ぎている。当然、変異を起こして毒性が強くなっていても不思議ではない。
かつてインフルエンザウイルスを研究していた前田浩熊本大学名誉教授にうかがうと、ウイルスはミューテーション(突然変異)を起こしやすく、毒性が変わるのは当然なのだという。
「コロナウイルスというのは1本鎖RNAなんです。ヒトのようにDNAが二重螺旋だと、片方のDNAが傷ついたり突然変異を起こしても、修復酵素が働くし、片方がマッチングして修正します。でも1本鎖RNAにはそれがないから、ミューテーションが非常に起きやすいのです」
ちなみに、インフルエンザウイルスに感染すると、宿主である人間はなぜ死ぬのか。実はウイルスそのものではなく、感染によって体内に発生する膨大な活性酸素が原因であることを、30年ほど前に発見したのが前田名誉教授だった。
インフルエンザウイルスに感染して死んだマウスを調べると、大量にいるはずのウイルスがいない、なぜ死んだのかを調べるうちに、ウイルスをやっつけようと体内のマクロファージや白血球などが大量の活性酸素を放出し、さらに各種サイトカインやプロテアーゼの過剰発生などが細胞毒性となってマウスが死んだとわかる。
それを証明するために、SODという活性酸素を消去する酵素を、高分子に繋いで注射するとマウスは死ななくなったそうだ。新型コロナウイルスもインフルエンザウイルスも同じ1本鎖RNAである。とはいえ、新型コロナウイルスに効果があるかどうかは別だが……。
それはさておき、3月24日以降の感染者数の増加を見れば、なんとなくウイルスが変異したのではないかと疑わせるが、それを確かめるには、少なくともゲノムを調べることだろう。
COVID-19のゲノムなんて塩基数にして3万ほどだから、すぐに解析できるはず、と思っていたのだが、いつまでたっても報道がない。
突然変異で強毒化した可能性
ところが、海外ではランセット(The Lancet)など、さまざまな学術誌にウイルスのゲノムを解析した論文が掲載され始めた。なかでもCOVID-19のゲノムの系統図をわかりやすく掲載しているサイトが「Nextstrain」である。
そこに掲載された系統図(1)(2)を見ると、武漢で発見された新型コロナウイルスは、さかんにミューテーションを繰り返しながら、世界中に拡散していく様子がうかがえる。
系統図(1): 新型コロナウイルス拡散の遺伝的解析と現状報告(2020.03.27)
公開されているゲノム情報を使用して、COVID-19の広がりを追跡しています。
系統図(1):「遺伝子相違」を測定
公に共有されているSARS-CoV-2(COVID-19を引き起こすウイルス)の最初の169個の株の系統樹です。横軸は遺伝的相違(Divergence)を示します。遺伝的相違とは系統樹の根(疫病発生の始まり)に対する突然変異の数です。遺伝子配列によっては、突然変異がゼロの場合があります。
現時点ではこれは「ツリー」のようには見えません。遺伝子配列の多くは同一であり、先の例のAやBのように垂直線上に並んでいます。残りは独自の、または共有された突然変異を持っているため、系統樹の「枝」(右に行くライン)に位置しています。
系統図(2):新型コロナウイルスの遺伝疫学
新型コロナウイルスの感染拡大の様子を動画でみる
https://nextstrain.org/ncov?animate=2019-12-09,2020-04-02,0,0,30000
ウイルスが拡散するには複製する必要があるが、その際にランダムにコピーミス(突然変異)を頻繁に起こす。おそらく、より生存力が強くなったウイルス株が生き残っていくのだろう。
つまり、武漢のウイルスは、東南アジアからオーストラリアに広がる一方で、同時期に突然変異して感染力が強くなったウイルスがヨーロッパで広がり始めたといえる。
さらにヨーロッパでは国を越えて移動するうちに、さらに突然変異したウイルスが広がっている。
論文などでは毒性の比較までしていないので不明だが、イタリアやスペインでウイルスが猛威をふるっているのは、武漢のウイルスが突然変異してより強毒になったせいではないかと考えられる。
アメリカには、初期に中国からウイルスが広がったが、それとは別ルートで、ヨーロッパで感染拡大していたウイルスが、さらに突然変異を起こしてアメリカに伝染している。
アメリカは複雑で、中国から広がった新型コロナウイルスと、ヨーロッパで変異した新型コロナウイルスの2系統があるらしく、交雑しながら感染爆発が起きていることがうかがえる。
わずか2、3週間で、アメリカの死者数が中国を上回り、感染者数も中国の2倍を超えたのも、より強毒株になった可能性も考えられるだろう。
では、日本はどうだったのか。
『がん遺伝子の発見 がん解明の同時代史』(中公新書)などの著書もある元岐阜大学長の黒木登志夫東大名誉教授は、死亡者数/感染者数を対数グラフであらわした。
対数グラフにしたのは、単純に増加を示すグラフよりも、感染の広がりがダイナミックにわかるからだ。日本のメディアでは報じていないが、New York Times(3月20日)では感染動態の分析には重要であることを指摘している。さらにグラフの傾きから、倍増する時間もわかるという。
【図3】は縦軸を対数にした感染者数の増加曲線だ。これを見ると、直線的な経時変化だが、実際は指数関数的増加だからかなりの増加である。東京は最初、ゆるやかな直線的であったのに、3月24日頃から明らかに上向きに変化し始めている。
【図3】
そこで黒木さんが、2月15日から3月23日までの増加曲線を指数関数(Y=aX)にして計算したところ、低値aが1.057だったのに、3月24日から4月4日までの低値aは1.155だったという。たいした違いはないように思うかもしれないが、先ほども述べたように、指数関数だからネズミ算のように増える。
黒木さんが1.155という底値を元に計算すると、4月末の東京都の感染者は32000人に達することわかった。【図4】がその予想図だ。死亡率を3%とすれば、死者は1000人を超えることになる。
【図4】
ちなみに、黒木さんは北海道の感染者数も同じように対数グラフにしているが、鈴木道知事が早めに週末の外出自粛要請を2回出したおかげで増加曲線が緩くなっていることから、外出自粛要請が有効だったことがわかるそうである。
【図5】は3月21までの各国の感染者の増加を、縦軸が対数のグラフにしたものだが、傾きの具合から日本とヨーロッパ、アメリカが感染者の増加率が違うことがわかる。もう少し時間が経てば、おそらく3月24日からはヨーロッパなみの傾きになることがわかるはずである。この傾斜が平たんに向かわないかぎり、感染者数は減らない。
【図5】
黒木さんは、政府が事態を深刻にとらえていないことを危惧し、「都市封鎖などの強硬な政策によって、【図3】【図4】のカーブを少しでも抑え込まないと、大変な状態になるでしょう」と警告している。
では、3月24日前後に何があったのか。
この前後、ヨーロッパから帰国した旅行者が新型コロナウイルスに感染しているころが発見されている。つまり、強毒株に変異したヨーロッパ型の新型コロナウイルスがまん延し始めたと推定できるのである。さらに悪いことに、ここ数日、アメリカから帰国した人からも発見されている。
学術誌に掲載された論文では、毒性の比較までしていないが、もしも、3月24日以降に広がり始めたCOVID-19が、それ以前のウイルスがさらに毒性が強くなるように変異したウイルス株だったら、日本もイタリアやスペインのようにならないとはだれも保証できないのである。
1鎖RNAのウイルスは常に変化しているのであって、いま、東京都を中心に感染拡大しているのは、これまでとはまったく違う可能性があることを知っていただきたい。
医師たちが危機的状況というのはこういうことなのだ。
さらに危機的状況を加速しているのが、日本の医療状況が公的病院の廃統合によって、いまやイタリアやスペインよりも充実しているわけではないことだ。
日本集中治療学会のHPによれば、「ドイツでは人口10万人あたり29~30床であるのに対し、イタリアは12床程度です……(日本は)ICUのベッド数は5床程度です。これはイタリアの半分以下であり、死者数から見たオーバーシュートは非常に早く訪れることが予想されます」というから、かなり深刻な事態である。
新型コロナウイルスに感染すれば普通の病院に隔離することは難しい。考えられるのは、病室の気圧を低くして、ウイルスを外に出さないようにした感染症病床だが、これがもう満杯なのである(図5)。
さらに人工呼吸器も4,000台しかない。政府はようやく緊急事態宣言を出すようだが、感染者数の予測をしていればもっと早く出せたはずだ。この信じられないほどの危機感のなさには驚くしかない。
ただ、わずかに希望が持てるのは、BCGがコロナ感染の拡大を遅らせているという情報かもしれない。そのことはサイエンスにも論文が出ているし(https://www.sciencemag.org/news/2020/03/can-century-old-tb-vaccine-steel-immune-system-against-new-coronavirus)、東北大学副学長の大隅典子教授もその有効性について詳しくブログ(https://nosumi.exblog.jp/28020527/)で書いている。
いまはBCGがコロナ感染に有効であることを祈るだけかもしれない。
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