手づくり「猫ごはん」を楽しむ 安全に気をつけながらチャレンジ

 

 

手づくり「猫ごはん」を楽しむ 安全に気をつけながらチャレンジ|日刊ゲンダイDIGITAL

 すべての動物がそうであるように、猫の体も毎日の食べ物からつくられている。食事と健康は切り離せない。愛猫が健康で長...

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 すべての動物がそうであるように、猫の体も毎日の食べ物からつくられている。食事と健康は切り離せない。愛猫が健康で長生きするために、安全な材料で手づくりのごはんをつくってあげたいと思う飼い主も多いだろう。

 ただ、猫の手づくりごはんは少しハードルが高い。猫は好き嫌いが激しいため、何か気に入らないと「食べない」からだ。どんなに高価な材料を使っても、どんなに愛情を注いでも、猫にしてみたら「食べ慣れたものじゃないから食べたくない」と思うのは当然のこと。だから気楽に、「食べてくれたらラッキー!」くらいの気構えでチャレンジしてみよう。

 手づくりごはんで最も難しいのが栄養バランス。猫に必要な5大栄養素は「タンパク質」「脂質」「ビタミン」「ミネラル」「炭水化物」。もちろん水分も重要な成分である。

 バランスとしては、肉・魚類が8割強、野菜類が1割、穀類・イモ類は1割弱が目安だが、分量は猫の年齢、体重、運動量、胃の許容量や消化能力、おやつの有無などによって変わってくる。計算は大変だ。

 そこで初心者におすすめなのは、市販の総合栄養食を主体にして、手づくり食をおやつやトッピングとして与えたり、誕生日や記念日、季節の行事の特別メニューとして与えたりする方法。これなら栄養バランスを崩すリスクも少ない。

 少しずつ猫の健康や好みを確かめながら、手づくりごはんを楽しんでみたい。

【猫が健康で長生きするための3カ条】

①良質なタンパク質を与える

 猫は完全に肉食の動物であることを理解する。

②食事で水分が取れるようにする

 猫は1日の必要カロリーと同じくらいの水分を取るのが理想。水分不足の猫が多いので工夫したい。

③人肌くらいの温かい食事が基本

 匂いが立つ温度が好まれる。

【飼い主が気をつけるべき3カ条】

①気長につくろう

 食材の切り方や調理法、どんな容器に入れるかで、気まぐれな猫は食べたり食べなかったりするため、気長に構えることが重要。

②食べなくてもがっかりしない

 何が好きで何が嫌いか、愛猫の嗜好性を試行錯誤で知っていくこと。

③工夫を楽しんで

 普段のフードの上にちょっと肉や魚をのせてみることから始め、工夫を試してみる。猫が受け入れたときこそ、飼い主と猫が食を通じてコミュニケーションがとれたときだ。

【猫の好き嫌いを見極めるには?】

 猫には「別盛り作戦」が一番。2つの小皿に少量ずつ盛って、どちらの食いつきがよいか見極める。

1日目 まずは、肉の小皿と魚の小皿。肉と魚ではどちらが好きだろう?

2日目 肉を選んだ場合、どんな種類が好きか、鶏肉や豚肉、牛肉、羊肉などで試してみよう。1日目で魚を選んだ場合も同様に、カツオやアジ、イワシ、マグロなど、さまざまな魚で猫の好き嫌いを把握したい。

3日目 切り方や煮え方などは、何が好きだろう? フードプロセッサーでどろどろにしたものが好きな猫もいれば、みじん切りが好きな猫、大きめをかぶりつくのが好きな猫もいる。猫さまにお伺いを立ててみよう。

▽監修=林美彩 獣医師。安心・簡単・作り置きOK! 獣医師が考案した長生き猫ごはん」(世界文化社)著者。大学卒業後、動物病院やサプリメント会社勤務を経て、体に優しい治療法や家庭でできるケアを広めるため、往診・カウンセリング専門動物病院「chicoどうぶつ診療所」を開設。所長。


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