新大統領でもアレルギーに無縁のイヌは見つけられない

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新大統領でもアレルギーに無縁のイヌは見つけられない

バラク・オバマ次期米大統領は、大統領選の勝利演説の中で2人の娘のためにホワイトハウスで子犬を飼うことを約束した。ただし後に、娘の1人にアレルギーがあるため、アレルギーを誘発しない犬種を探すつもりだとも述べている。しかし専門家によると、このイヌ探しについてはオバマ氏のスローガンである"Yes, we can."とは言えないようだ。

アレルギーは動物の毛によって生じると思われがちだが、実際には動物の鱗屑(りんせつ=死んで剥がれ落ちた皮膚の小片、ふけ)や唾液、尿に含まれる蛋白(たんぱく)によって引き起こされる。このため、毛のない犬種でもアレルゲンを作ることに変わりはなく、ペルー政府が寄贈を申し出ている「ペルビアン・ヘアレス」(編集部注=古代よりペルーで飼われている体毛がほとんどない犬種)も、米国ケンネルクラブの提案するプードルやビション・フリーゼ(Bichon Frise)などの犬種も例外ではないという。

ペットアレルギーがあるならイヌを飼わないことを専門家は勧めているが、比較的アレルギーを誘発しにくい犬種もあり、また、症状を最小限にとどめるためにできることがいくつかあるという。米ニューヨーク大学/ベルビュー・メディカルセンターのJonathan Field博士、米国アレルギー・喘息・免疫学会(AAAAI)のWanda Phipatanakul博士らは次のように助言している:

・少なくとも寝室にはイヌを入れない。ただし、ペットの鱗屑は衣類、家具などどこにでも付着し、学校にも運ばれる。
・週1回はイヌを入浴させ、手入れをする。洗う回数が多いほど、一時的であるにせよ、鱗屑が除去される。
・特に寝室では、HEPA(高性能粒子捕捉)フィルター付きでバッグが二重の空気清浄機を常に稼働させておく。
・アレルギー専門医または免疫学専門医の診断を受け、治療法を検討する。
・毛が短く、抜け毛の少ない犬種を探す。1年を通じて毛の抜けかわらない犬種ならなおよい。ゴールデン・プードル(golden poodle)など、語尾が “oodle”である犬種はアレルギーを100%起こさないわけではないが、起こす率はかなり少ない。
・飼いたい犬種を決めたら、そのイヌを飼っている人を探し、週末を一緒に過ごして様子をみるとよい。

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