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あとはおまかせ
アザラシの赤ちゃん
まず これから
うひゃー、アザラシの赤ちゃんってこんな鳴き声だったんだ(動画)
猫のような、犬のような、なんとも言えない美声。
こんな甘えた声を出されたら、もう構ってあげずにはいられませんよね
さらに
ふわふわ・アザラシ赤ちゃん
ところが ↓
アザラシの赤ちゃんを助けて!2010
ストップ動物虐待 アザラシ猟-1
これを ↓
永冶ベックマン啓子
残酷! アザラシの赤ちゃん狩り
高山さんに かかると ↓
変見自在 連載401 The Gulf 高山正之
たて琴アザラシ(harp seals)は回遊性で、夏はグリーンランドで過ごし、冬は大西洋を渡ってカナダのセントローレンス湾に下ってくる。ニューファウンドランド島の西側の湾だ。
生息数は約七百万頭。「たて琴」の名は成長するとそれらしい白い模様が背中にできるためだ。
セントローレンス湾は冬季、流氷で埋まり、その氷の原で彼らは求愛し、春が訪れる頃に赤ん坊を産む。
真っ白な羽毛のような毛に包まれた赤ん坊アザラシは黒い大きな目を瞬かせてそのままぬいぐるみになりそうなほど愛らしい。
実際、それを見るためのツアーがあって、成田発一週間の日程で費用は三十八万円くらいという。
ツアー客はセントローレンス湾の中央にあるマドレーヌ島で生まれたてのアザラシを見るのが定番だ。
日本からのツアーとは別にカナダの沿岸警備隊もこの時期、氷上の赤ちゃんアザラシを探す。
首尾よく発見すると無線で沿岸の漁港に連絡する。数千人の白人漁師が知らせを受けて船を出し、沿岸警備隊の砕氷船が流氷を砕いて彼らをアザラシの群れに導いていく。因みにこの砕氷船は「海の導き人(Sea shepard)」と呼ばれる。
白人漁師は群れの中に入り、産まれて二、三週間の赤ちゃんアザラシを見つけだしては約二㍍の梶棒で頭をぶん殴って殺す。頭を狙うのは売り物の皮革を傷つけないためだ。
傍にいた親が我が子を守るために手向かうと「人間様の生命にかかわる」から銃で殺していいというカナダ政府のルールがある。
子アザラシは根棒を口に突っ込まれて身動きできないよう固定されて生皮を剥がされる。真っ白な氷原はアザラシの鮮血で赤く染まって行く。
カナダ政府は「瞬きの確認」規則を義務付ける。棍棒で殴っても中にはまだ生きている場合もある。黒いつぶらな瞳が瞬いているかどうかを確認し、生きていたらもう一度ぶん殴って息の根を止めてから生皮を剥げという規則だ。
しかし殺される約三十万頭の子アザラシの半分が生きたまま生皮を剥がれているのが実情という。
子アザラシの革は柔らかくそれでいて保温に富み、コートや防寒靴に最適とされ輸出の花形になっていた。
ただ白人社会でもここまで残酷な狩りに反発もあった。これに対してカナダ政府は「先住民イヌイットが伝統猟としてやっているだけ」と言い訳した。残忍さは非白人のものだと。
しかしイヌイットは自給分にほんの何百頭か獲るだけ。九割九分までが白人がやっていたことがばれて英国は輸入禁止にもした。
カナダ政府はすかさず最近の鱈の漁獲量激減は「たて琴アザラシが増え過ぎたため」と言い出した。
鱈を喰うのはこのアザラシだけではない。鯨やイルカの方がもっと喰う。
こういう大食いの海獣の適正化こそ日本が国際捕鯨委員会で主張してきたことだが、カナダ政府はそうは言わない。言ったら赤ん坊アザラシの残酷狩りはだめになるし日本苛めの理由もなくなってしまうからだ。
その辺は米国も英国も心得ていて、見え透いた「たて琴アザラシ犯人説」に納得して、白い氷原を赤く染める赤ん坊アザラシ殺しは今年も盛大に行われた。
ただ今年は暖冬異変で流氷が早めに溶けて子アザラシの収獲が順調ではないとニューヨークタイムズがこの三月に報じていた。
同じころ米国人監督が和歌山・太地町で隠し撮りしたイルカ漁の記録映画「The Cove(入江)」がアカデミー賞を受賞した。
描くのはほんの何頭かのイルカを入江で獲る追い込み漁風景だが、シホヨス監督は日本人がセントローレンス湾の白人漁師とは違ってイルカの子や子持ちの母イルカは殺さないことはわざと触れない。
この監督は白人種として未開の有色人種・日本人に残酷はやめよと説教する。
それなら次はセントローレンス湾の記録映画「The Gulf(湾)」を撮ってほしい。アカデミー連続受賞も決して夢じゃないと思う。
週刊新潮2010年6月24日号
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